脳裏の叫び

行かないで
行かないで
忘れないで
忘れないで

時と共に小さく遠くなる叫び声
あれは誰だったんだろ
あれはいつだったんだろ
あの時誰を置いて行ったんだろ
私を止める
私を止めようとしていた
だけど


だけど私は行った
あの人は今のそれより大事だったんだろうか
それともあの人なんかどうでも良かった
いや違うな
行かねばならなかった
そうだ
きっとそうなんだ
そうとしか考えられないし
それ以外はもう見ない
それで私は心を閉ざす
あの叫び声にまた蓋をする
けど
どんなに小さくなっても消えることはない
限りなく小さくなる
だけど消えることは決してない
行ってしまったけど忘れない
忘れられない
忘れちゃダメなんだ
叫び声だけは置いて行けないんだ
忘れない
真っ白い向かうにぼんやり影
遠い昔の幻か

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