悪戯神様と天の子の冒険聖書46

「ちょっとこの神殿に用が出来てな。」

「ははーどうぞ、散らかってはおりますご無礼失礼いたします。」

とキノモリ達が声を揃えてクヨ様を神殿に入れる。

「キュッキュ!」

あちこち擦るような、クヨ様のために掃除でもしているのかな?

暗くて嫌な感じのオーラを感じる。

クヨ様はすぐそばの椅子に座っているんだ。

「率直に言おう。私が来たのは森の底なし沼でアマを待っていたのだがアマは私に会うことなく角を3度曲がってこの神殿に来たと。アマは何処かな?」

ヒャッカの息遣いが聞こえるが喋ったのはイッカ。

「クヨ様、アマ様はまだ幼くあられますので偉大なるクヨ様にお会いになるのははばかれると。」

イッカはそう誤魔化しているけどクヨ様は神だから。

「ククっそんな稚拙な言い訳で最高神であるこの私を欺けるとでも思ったのか?」

クヨ様はその時まで穏やかな口調だったが、

「お前らが勝手にアマを隠しているのだろうが!何故邪魔をする!?私がお前らを拾って育て、特別な精霊にしてやった恩を忘れたのか!?」

クヨ様は激昂し出したが聞き取り易い発音でまるで私に聞かせているみたいだ。

「さあ、まずはこの赤い頭のお前からだ!」

「あわわわわお許しください!」

ヒャッカの必死で謝る声がする。

しかし…。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a