悪戯神様と天の子の冒険聖書104

動物には歯、植物には葉がある!
「ほほう、流石ですな。」
宝箱は開き、牙で出来た短剣のような物が入っていた。
「これはの、代々の先祖が守ってきた狼神の牙で作られたお守りであります。この宝箱の中身の素材を直ぐに見破ることの出来る類稀な能力の持ち主に贈れとの代々からの言い伝え故アマ様にお持ち頂きたい。きっと何かのお役に立つことでしょう。」
そうして短剣を受け取り私とトワクスは御殿を、ローニの集落を後にした。
しかし、あれはあの光る小鳥は何だったのだろう?
そしてあの、私の御神木は夢の中にあるってこと?
「アマ様、お休みの所何度も申し訳ありません。」
私がぼんやり考え事をしているのをトワクスは私がまだ眠いのかと思って謝罪するように頭を下げた。
「ううん違う。御神木のこと考えてて。」
「ええ!?御神木の場所がお分かりになられたのですか!?」
そうね、あれはただの夢ではない絶対!
私が答える前にトワクスは、
「成程クヨ様に見つかっては困りますね?余計な事をお尋ねして申し訳ございません。ところで何故今から泉の街に向かうのでしょうかご説明させて頂きますね。そう、泉の街は綺麗な泉の水のおかげで栄えた神々と精霊たちの繁華街。その水の力を御神木に与えるためなのです。そして、水の父として崇められし神こそが我が主、スオ様なのです。ほら、以前スオ様が仰っておられた通りそこへ行かれますとスオ様のお姿がございます!」
トワクスは得意そうだけももかなり丁寧に話してくれてるけど要するにそこに行けばスオ様に会えるってことなのよね?

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a