悪戯神様と天の子の冒険聖書61

「大丈夫?」

あれ?どこかから女の人の声がする。

「私はテラ様の使いヒノリミコと申します。囚われの身であった私を解放して頂きありがとうございました。細やかなお礼ですけどあなたのお体に入った毒の浄化のお手伝いと、御神木への道標を残しておきます。」

目を開けると眩い朱色の光が煌々と視界に飛び込んでくる。

瞬きをしたら空の高い所に朱色の炎を纏った大きな鳥が炎の滴を落としながら飛んでいくのが見えた。

その滴は小さな火球になり私が近くを通ると燃え上がり消えていく。

「アマ様いかがなされましたか?」

トワクスが心配そうにゆっくり飛んできた。

「おやまあ、この火球はもしや!…眠れる火の鳥ヒノリミコ様がお目覚めになったのですね!流石はテラ様の神子アマ様、素晴らしゅうございます!」

トワクスの瞳は輝き興奮している!

しかしすぐ私が首筋に触れたことに気づき、

「あ、アマ様大丈夫ですか?まさか毒牙に噛まれたのですか?」

トワクスは震え上がっている。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a