悪戯神様と天の子の冒険聖書102

ローニの踊り子達の伝統ダンスの後、黄金のちゃぶ台の上、大きな肉の塊が漆の皿の上に置かれた。
どうしよう?
こんな生の肉なんか食べたことない。
でも脂が綺麗に乗っていて上等そう。
その時ペンダントが光だし、
「アマ様、生肉がお嫌いなら私の力で焼くことは出来ますけどローニ達は火を恐れますのでこっそりと。いかがなさいましょう?」
「いいえ、大丈夫ですよ。」
私はローニ達のことを信じて生のまま頂いた。
すると、ローニ達の歓声が聞こえ、薬草の香りがするお酒を頂き、沢山のローニ達が進んで盃に注いでくれた。
少しだけ成長してもまだ体が小さいからゆっくり頂きたいのにみんなが我こそはと詰めかけてきて嬉しいような照れ臭いような、良い気持ちになってそのまま眠ってしまった。
心地良い、ここは何処だろう?
サワサワ風の音に緑の香り。微かに小鳥の鳴き声が聞こえる。
目を開けると広がっていた景色は何処か懐かしい森の中で薄暗くて落ち着く。
「ピピッ、ピピピッ!」
遠くから小鳥の囀りが聞こえてくる。
その囀りが聞こえる方へ行ってみたら、小さな丘があり、頂上に紅く光る小鳥がとまっていた。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a