悪戯神様と天の子の冒険聖書153

ここは?
夢の中で私は前より大きくなった御神木を見た。
赤い鳥も随分大きくなっている。
でも結界が張ってあるみたいであそこに行くことは出来ない。
「もう、一息だね。」
あ、流星の神!?
「肥料やればもうこの木は立派になるよ。でもね、今君は捕まってしまってるんだ。それを解けば結界も晴れるよ。」
あ、私の身体から痛みと黒い煙が!
痛みで動けない!
はっ!目が覚めたら闇の世界。漆黒のゆりかごに寝かされて身体のあちこちに触手が刺さっている!
沢山の触手のうち私の生命、光、力を吸い取っているものと何かを流し込んでいるものがあるみたい。
「気が付いたか。どうだ、ゆりかごは気持ちいいだろ?」
あ、クヨ様のお声!
「ここは私の秘密の部屋、いやお前のために用意した部屋だ。このままお前の光を奪い代わりに闇を流し込んでいる。もう一度目が覚めた時お前は私の手下に生まれ変わるのだ。さて、よく眠れる魔法の布団をかけてやる。ゆっくり休むが良い。」
バサリと音と共に重くて黒い掛け布団が私の体を覆った。
不思議な力があるのか私の意識が薄れていく。
このままじゃ私はクヨ様の手に堕ちる。
きっとその方が楽だと思う。
でも、私は独りじゃない。
お父さん、友達が人間界で夜明けを待っている!
それに、閉じ込められているテラ様、お母さんを見捨ててはいけない!
しかし掛けられた夜の魔力を持つ漆黒の布団によって力が上手く入らない。
力を込める程吸い込まれるようだ。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a