悪戯神様と天の子の冒険聖書75

「その、ローニってどんな生き物なのですか?まさか、猛獣のような凶暴な生き物ではないでしょうか?」
私が少し怯えている様子を見てトワクスは羽で軽くくちばしを押さえ、
「うむ、まだお会いしたことないのですね。ローニはお察しの通り、一言で申しますと、狼の姿をした精霊で御座います。人間並みの知能は御座いますが狼の如くかなり荒い気性の持ち主であります。だからこそ守り役に相応しいとテラ様がご判断されたのでしょう。あ、でも目上を敬い忠実なところもありますのでアマ様ならきっと大丈夫でしょう。では、参りましょう!」
「あの、何処へ?」
全くトワクスったらいつも行き先言わないんだから。
トワクスはちょっとしまった!と言う顔して羽で顔をかく仕草をし、
「ローニの里で御座います!森の奥、余所者を寄せ付けない集落がありまして、ローニ達はそこで社会生活を営んでおります。彼ら特有の文化、習慣が御座いますがすぐにお慣れになると思います。」

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a