悪戯神様と天の子の冒険聖書98

「ククククク、ハハハハハ!」
クヨ様はいきなり大きなお声で笑われたの。
「無謀な!その期に及んでまだお前ごときが光を取り戻すだと!?良いだろう、私の恐ろしさ、偉大な夜の神に逆らった愚かさを呪うが良い。」
と雷が鳴るような低く重い声で脅し、その煙は私を捕らえようと迫ってくる!
「お、お待ちくださいクヨ様!いくら何でも神様なるものがそのような乱暴なことをして良いものでしょうか?」
長老は驚いて目を向いた。
何故なら煙に当たったローニ達が青い顔して苦しそうにバタバタ倒れていくから。
そして次々煙に呑まれていく。
遂に長老は毛を逆立ててウーウー唸り出し、
「ガルルルル、我が愛しき仲間達をよくも私の目の前で!誇り高きローニ族への冒涜、絶対に許さぬ!!それが例えこの世で1番偉大な大神様であろうとも!例えこの身が滅びようと我が牙を鈍らすことなどない!!」
とクヨ様に負けず劣らず雷のような声で怒鳴り目を血走らせ、煙に向かって飛びかかるが虚しく、
「ふん、こんな所にこの小娘以上に無謀で身の程知らずがいたとはな。この暴れん坊長老め、お前が代表して仲間の分もの苦しみを存分に味わうがいい。」
と呑み込んだローニ達を放し、長老がそれに気を取られている隙に触手で長老を羽交い締めにして牙が刺さっている所から毒を流した。
このままだと直ぐに牙から毒が全身に回る!

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a