悪戯神様と天の子の冒険聖書63

「ポワン!」

次々と赤い火球が浮かんで輝き出した。

ヒノリミコの道案内だ!

シャボン玉のような透明な球体の中で煌々と赤い火が燃え時折翼を広げた鳥のような形になる。

何だろう?

この火は何かを語りかけているようにも見え、ホッとするし心の奥から温かくなる感じ。

「ヒノリミコ様は情熱と命の化身ですからね。後、破邪の力を持ち、悪いものを浄化してしまわれます。ささ、参りましょう!」

ヒノリミコの火球を辿って御神木へ向かう。約束通り、クヨ様は何も仕掛けては来られないし痛みの苦痛とやらもお与えにならなかった。やがて向こうからピンク色の光が見えてきた。微かに花の香りもする。

「アマ様、神の里であるこの場所では御神木は美しい桜色の花を咲かせ、光る花粉で幸運を、希望をお運びいたします。その御神木は更に、人間界の御神木と繋がっておりまして、神様はそこから人間界にお告げをされます。そしてその御神木はテラ様の御光を栄養に育っております。しかし…妙にいつもより香りがきつい。アマ様、大丈夫でしょうか?」

なんだか最初はいい香りだと思ったのに香りがきつすぎて気分が悪くなりそう。

それにつんと来るにおいも混じっている!?

「アマ様お気づきですか?どう、いたしましょう?」

え?トワクス何言ってるの?

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a