6-3 毒の湿原

節目を大切に季節を迎える君へ

こんにちは、人間は年の一つ一つ、行く季節、来る季節を大切にしているんだね。
僕らにとってはいつもと同じだけどね。
そんなわけで前回の続きだよ。

薄明るいその奥はうっすら霧がさしている。
あ、また立札!
「この先振り向くべからす!!」
とドス黒い血のような文字で書かれていて、更に奥の立札に、
「女王の寝室は槍の柵と幻の沼に守られ、四方の木が囲む。」
そして、地図のようなものが書かれ、沢山の枯れ木とその小屋の周りにある4本の木の一つは葉っぱが少し残っているみたいだ。
その地図を記憶したならあの霧の奥へ進もう。
霧は赤かったり緑っぽかったり茶色に近かったり奇妙な色をしていて心臓がズキズキする。
更に、地面は湿っていて水溜りは紫色ともピンク色ともつかない不自然な色で気味が悪い。
そこを踏むと靴が痛んだようになるし足の先がピリピリするような。
枯れ木の一部は倒れ、赤黒い水溜りがあり、そこには骸骨が転がっていて、目や鼻の穴から細いキノコが生えている。
「ブーン!」
あ!
黒くて丸い虫が耳元に飛んできた!
咄嗟に避けたが足元に転がっている腐った倒木にその虫がわいていた。
「ガタガタ、ズシン!」
危ない!木が倒れてきた。
「ブーン、ブーン!」
あの虫だ、木を腐らせている?
と言うことはあれに噛まれると大変危険!
その虫から離れた方が良い。
「あっ!」
地面がヌルヌルして滑る!
危うく転ぶ所だった。
注意して地面を見ると、地面は黒く、ぬめりがあって艶やか。
この場所は地面から沢山のキノコの株があるんだ!
勿論転ぶと地に着いた所から毒に侵されるから慌てず慎重に進もう。
というわけには行かず、どす黒く刺激臭のするヘドロが背後から大量に流れてきた!
勿論巻き込まれたら即アウトだ!
鼻で息したら臭いで気絶しそうだし、口で息したら肺や喉が焼けつくように痛む。
だから急いでも走ってはいけない。
他にもさっきの虫の群れや、毒の霧、腐った木も倒れてきて中々真っ直ぐ進めない。
しかし、一定の所まで逃げたらヘドロは追って来なくなる。
代わりに、
「うー、うー。」
と唸る声が聞こえて骨が何処からともなく飛んでくる!
骸骨が動いている!
攻撃をかわしてその先には小屋がある!
入ろうとすると毒の霧でダメージ受ける上に小屋が消える!
蜃気楼か!?
しかし、小屋の中にボスがいるはず!
何か方法はあるのか!?
もう一度試す?
いや、かなりのダメージ喰らうしそこは冷静に考えないと!
そうだ、まだ先がある!
骨や霧をかわしながら進むとまた小屋がある!
しかし結末は同じ!
もう体力が半分くらいしかないしいる間にも体力は減っていく。
目も霞んでくるけどよく見たら、小屋は複数あってどれか本物があるはずだ。

段々苦しい旅になるけど楽しむ心も忘れないでね。
またね!

byフルト

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a