悪戯神様と天の子の冒険聖書32
「みんな、私が不甲斐ないために申し訳ないが協力して欲しい。何せ手がかり一つない上命の森はとても広い。ここはみんなで手分けして…。」
ヒャッカが言いかけた所をセンカが制し
「いや、それはまずい。力を細分化してしまえばそれこそクヨ様の思う壺。」
「しかし、全員の力を持ってもクヨ様にとっては一捻り!現に皆で行動しているのにチョウカは捕まってしまったんだぞ!?」
センカが言い終わる前にマンカが叫んだ。
お祭りモードから一転して不穏な空気になった。
「我々には各々の担当エリアが決まっていて本来集まることはあまりない。だからこそ狙いやすかったのだろうな。それはともあれ早くチョウカを見つけなければチョウカの担当エリアが滅び、それは森全体、そして人間界にも影響が出るかも知れぬ。」
と近くに来たジッカがボソボソ喋り、傘を持ち上げ、丸い目で私を見た。
自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a