悪戯神様と天の子の冒険聖書145

黄色くて長い石、キーってことだ!
私がその石を岩壁から抜き取ると、
「ゴゴゴゴゴ!」
岩壁が崩れていき、下へ続く石段が見えた。
奥には微かに橙色の光が見え、進むごとに暑くなっていく。
溶岩が流れる内部に近づいているからだろうか。
「アマ様お願いです、私を切り離してください。」
ヒノリミコの小さな声がして私は牙の剣を取り出そうとしたその時、
「其の期に及んで誤魔化すでない!」
と腹を抉るほどの恐ろしい怒鳴り声が聞こえてきた。
「あわわ、見つかりました!」
ヒノリミコはビクつきながらペンダントから出てきた。
地面の殆どが溶岩の部屋で四角くて硬い感じの玉座に腰掛けておられるのは真っ赤な顔して尖った高い鼻と、太くて黒々とした凛々しい眉、大きくて鋭く血走ったギョロ目、牙の生えた大きな口、長く尖った顎、黒い髪は真っ直ぐで長く、緩めに束ね、ボロボロに破れた白い服、肌は全体的に毛深く赤い、まるで鬼や天狗を思わせる容姿の、このお方が怒りと火の神?

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a