悪戯神様と天の子の冒険聖書74

そう言ってトワクスは深呼吸した後キリッとした顔して、

「アマよ、テラの御神木は役に立たないと判断し、ヒノリミコの力を借りて焼き払ったのか。」

「勝手な判断申し訳ありません!」

と直ぐに頭を下げると

「いや、謝ることではない。お前の決断がしっかりしているのなら。それよりわしの話を遮るでない。さて、御神木が無くなったことでお告げはおろか、光さえ人間界に送ることは不可能になった。だが一つだけ方法がある。御神木にもしものことがあればいけないと思い、この森の何処かに御神木の種が隠されておる。それを見つけ育てるのだ。そしたら今絶望で枯れていく木々も元気を取り戻すだろう。ヒノリミコ、トワクス、アマをくれぐれも頼んだぞ。」

そこでトワクスは元に戻った。

種か、一体何処に?

トワクスは思いついたように、

「そう言えば、御神木の種はローニの長が守っていると聞いたことがあります。」

ローニって確か、さっき狼のように遠吠えしていたあの?

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a