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研究

花のような可憐な君へ

こんにちは、ようやく君の住む世界は寒くなくなって華やかなお花が咲く、天国みたいな状態になったんだね?

あれ?草木から出る花粉ってそんな美しい世界での楽しみを邪魔する程嫉妬深いの?

ところでさ、寒い冬には動物達が眠るんだよね?

そして春は目覚めるとか。

今回は生物の研究が好きな僕ら家族のサイエンサーと期待されるの弟のトーノの話をするよ(^^)

トーノってばさ、まだ幼いのに一丁前に単身で人間界に乗り込んでは珍しい生き物をちょくちょく持ち帰ってくるんだよね。

最近では海に落ちた巻き巻きの貝を拾ってきたんだけどなんとその中からカニみたいなハサミを持った虫が顔覗かせてビックリ!!

トーノってばさ

トーノ(T)「キャハハハハ、面白ーい(^o^)」

って大喜びしてんの。

それからトーノは分厚い本でこの虫のこと調べてなんかふむふむ頷いたかと思えば今度はいっぱい貝殻拾ってきてんの。

その虫の側に貝殻置いて観察してたら一番大きな貝殻にいつの間にか移り住んでるの見て大はしゃぎで僕ん所に来て、

T「見てみてフルトにーちゃん、この虫はヤドカリって言ってね貝殻をおうちにするんだよ!しかもさっきこんな大きな貝殻に引越ししたよ!凄いねー!!」

フルト(F)「ふーん、そりゃ凄いね。この子広い家が好きなのかな?」

T「貝殻以外に住むことあるのかな?ボクこの子のためにいいおうち探してくるよ。」

トーノは意気揚々と人間界に飛んでいった。

アント(A)「おお、お前ら!長男差し置いてやけに楽しそうじゃん?」

勢いよく入ってきた兄さん、目ざとくヤドカリ見つけて、

A「おお、こいつは何だ?さてはおにーちゃん放って2人でこーんな珍しいもので遊んでんだな?そうはいくか!?」

うわー兄さんの攻撃構え((((;゚Д゚)))))))

こいつはやばい奴だ!

A「もー我慢できない、うっまそーだ!あーんイッ!!でもうんまーいなー(o^^o)」

あーあ、貝ごと食べて舌から血ぃ出してんのにめちゃくちゃ美味しそうな顔してあーあ(;´д`)

あんなにワクワク楽しそうにしてたのにトーノの未来を考えると不憫で仕方ない。

勿論トーノは沢山の器を抱えて帰ってきて

「ヤドリンがいなーい!どこ!?」

ほらぁ、半べそかいてんじゃん可哀想。

T「てか何でにーちゃんが部屋にいるの?」

A「いちゃあわりーか?悪かったな。」

ってアント兄さん悪いよ!しかも顔近づけて威嚇してるし。

T「だからなんでいるの?」

A「兄貴の勘だよ。俺様の大切な弟がてーへんな目に遭うのを予想してだ。」

いやいや兄さんのせいだろ!?

アント兄さん、暫く考えこんで

A「よし、この長男アント様がおめーの悩みを解決してやる。なんかヤドリンとか言うミョーチクリンないきもん探してんだろ?俺様はもっと強くて艶々の甲羅を持つ生きた化石と呼ばれるスゲーいきもん飼っているから分けてやろう。」

トーノはまだ涙ぐんでいるけどこくりと頷いた。

ええ!?いいの?

ヤな予感しかしないんだけどΣ(゚д゚lll)

まだまだ続くから事件の続きは次回の手紙でね!

またね(^O^)

byフルト


自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a