悪戯神様と天の子の冒険聖書28
木の上で草の冠した薬。
薬の漢字に注目してみよう。
つまり上には草冠、下には木、そして中は白だ!
私は白い薬を手に取った。
もしも間違えてたらって不安だけどみんなすがるように私を見てる。
私も、自分を信じるしかない!
キノモリ達の案内で森を進む。
歩いていくうちにこの小さな体と袴のような服には慣れるかな?
暫く歩いたら背が低い木が並んでいてって木がゴソゴソ動いた!
いや、頭が木になっているこの精霊達がモーリュだと言う。
病気?確かに頭の木が枯れかけているように見える。
「ささ、アマ様。お薬をお出しになってくださいませ!」
ヒャッカの合図で私は草の冠を外した。
そしたら眩い白い薬が生き物のようにひとりでに飛び出し、光を放ちながらモーリュの体の悪い部分に伸びて治していった。
モーリュの木は美しく深緑の香りがする。
ザワザワ各々喜びと感謝の気持ちを伝えているように見えて照れ臭かった。
しかし、後から入ってきた他のキノモリが揃った途端モーリュ達は騒ぐのをやめ後退りし、ブルブル震えているように見えた。
自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a