悪戯神様と天の子の冒険聖書47

怯える声が聞こえる。

助けてと祈る声も聞こえる。

しかし、

「許せだと?笑止…。神を欺き楯突いた罪は決して許されるものではあるまい!」

「ぎゃー!」

ヒャッカ、センカ、マンカ…。

次々と罰とやらを受ける。

「アマよ、お前が出てこないから次々と精霊の命が消えていくんだ。」

クヨ様、私がここに隠れていることにお気づきなのかしら?

今ならまだ助かる命もあるかも知れない。

数秒毎に精霊の悲鳴と共にその命が絶たれていく。

私さえ姿を現したら…。

魔除けの布から出ようと手をかけたら

「アマよ、御出でになられてはクヨ様の思う壺です。私めの命など世界の未来であるアマ様の足元にも及びませぬ…ぎゃー!!」

イッカの声。

私が弱いからこの精霊達は犠牲になった。

こんな幼い私でも世界にとっては唯一の光なんだ。

涙を零しながらぎゅっと体を丸めたらクヨ様が私に語りかけてこられた。

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a