悪戯神様と天の子の冒険聖書112

ところが、泉の水は真っ黒なヘドロのように汚れていた。
「何これ!?」
私がもっと近くで水の様子を伺おうとしたらギョフは益々慌てて、
「お待ちくださいませ!毒気にやられます。こんなお見苦しい所を大変申し訳ないですが、ある日皆の水道からこの汚らわしいヘドロが出るようになり触れた者は皆重い病に侵されてしまいます。我々はこの泉の恵みで生活していたのですが、このようなことになってしまいまして止むを得ず海の水を使用していますけど我々淡水に生きるギョフには塩辛くとても飲み水にすることは出来ません。
「淡水に生きるギョフって?」
私が聞き返すと、
「そうなんです、海水に生きるギョフもおりましてショフと呼ばれています。彼らとは住む場所が違いまして、ショフは海の中の街に住む者達でして、ある月になるとその街は陸地に現れます。それまでは海の底に沈んでいて我々は行くこと出来ません。」
へぇ、海に浮かぶ街ってロマンチックね!
「あの、横から失礼します。何にせよ泉を浄化しないといけないですね?そして泉を汚した犯人も。」

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a