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位置付け

昇る光に照らされる君へ

こんにちは、この前の続きを話すけど覚えているかな?

そう、朝から元気過ぎる挨拶と真剣過ぎる表情のギャマナ姉さんの話!

アント兄さんが絡んできたせいで前回は大変なことになって本題に触れられなかったけど。

まぁそもそもはギャマナ姉さんが無駄に張り切って大声出すからなんだ(ー ー;)

あれから強制的に部屋に連れて行かれたんだけど僕とトーノ、顔見合わせてびっくり!!

何このキラキラのミラーボールは!?

おまけに勝手にペンライトなんか持たされるし、肝心なギャマナ姉さんはいつの間にかいなくなってる上扉には何と、

「公演中の退出は固く禁止します!」

だと!?

おや?なんかカーテンが怪しくうごめいているかと思えば頭に派手な羽根飾り、メイクバリバリ、光まくってるイヤリングに衣装はぴったりした黒インナー、上にキラキラのお腹露出の赤紫のスパンコール。ヘソピにタトゥーまでつけて足にはガーター付きハイソックス!黒のラメ入りヒール履いて、首には白い蛇が巻き付いているし!

((((;゚Д゚)))))))

あ、ヘッドマイクまでつけてなんやら嫌な予感。

ギャマナ(G)「はーい、ファンの皆さーんこんにちは!きょーはGジーアイドルことギャマナちゃんのワンマンLIVEにようこそ!みんな一緒に飛ばしてこーぜ!!イエイ!!」

なーんて踊り跳ねながらウインクピースで決めポーズなんかしている( ̄O ̄;)

おいおい、Gジーアイドルって何なんだ?

G「きょーは一生忘れられない思い出になるよーにギャマナちゃん頑張っちゃいまーす!ウフフ(^.^)」

なんて問答無用で歌を聴かされるわ変な踊りに付き合わされるわ(TT)

G「みんな乗ってノッテ!出ないと焼いちゃうわよ!さ、乗ってるなら避けれる筈!ファイヤー、イリュージョン!!」

ってたまに必殺技飛んでくるし(*_*)

2時間余りのLIVEだった。

G「最後までお付き合い頂きどーも有難う御座いました。これからも末永くGジーアイドルを応援してくださいね!(^_−)−☆」

なーんて言いながらカーテンに引っ込んでいった。

レミラ(R)「ちょっとー、お姉ちゃんの部屋で一体何の騒ぎ?って聞いては見たけどどうせロクなことになってないのは見当つくけど。」

あ、呆れ顔のレミラ姉さんだ。

その顔は怒りを通り越しているねε-(´∀`; )

ドスドスドス…

わわ、凄い足音で地面が揺れてるよ(><)

バッソ(B)「こらぁ!朝からうるさいぞ!!」

うわー、父さんそんなに怒鳴らないで(>_<)

父さんは子供にはあんまり怒らないけど寝ることと食べることの邪魔されたらキレるんだ。

デラ(D)「あなたの声がうるさいわよ。しかし何なのかしら?」

あ、母さんまで!

気づけば家族全員ギャマナ姉さんの部屋に集合していた。

トーノはいつの間にか可愛がっている謎のペットまで連れてきているし(゚o゚;;

すると、またカーテンがひらひらしたかと思うと、

G「おっとここだーい!」

って華麗に天井から飛び降りてきた、忍者みたいだ!

G「いつのまにか超満員に!アンコール有難うね!では、早速アンコールのために作った新曲聞かせてあげる(^O^☆♪」

そーじゃない、いい加減にして!>_<

でも悪夢はLIVEの後だったんだ!

G「ねえねえ、フッくんアタシ元気だった?可愛いかった?歌パフォーマンス良かったでしょ?デビューにゃ後どう努力したら良いの?」

みんなさっさと帰っていったから僕だけ捕まったんだ。

フルト(F)「いやあ、姉さんは。それで良かったと思うよ。」

目を逸らし頭掻きながら誤魔化したんだけど姉さんったら僕をガタガタ揺すって、

G「ねーパーフェクトでしょ?フッくんったら解ってるぅ!でも何故デビュー出来ないの?」

F「何処でデビューするの?」

G「人間界に決まってんじゃん!人間界に元気を与えるためにこの視線釘付けGジーアイドルが歌とダンスと刺激的なパフォーマンスをお届けするの!」

おいおい、人間界は決まり厳しいから下手したら丸焼けになるような危ないLIVE誰が許可するんだ!?

すると、ギャマナ姉さんポンと拳を打ち、

G「あ、そうかファン層考えるべきだった。それによってグッズとかもよくよく考えないとな。でさ、ここで本題。アタシらって人間達から何と位置付けられてるかってこと。フッくんも気にならない?」

F「位置付け?」

G「そそ、位置付け。アタシらの作品ってさ、つまりギャグ漫画?それともアクション?それともファンタジー。後ガールズ系ボーイズ系青年向けそれとも全年齢向け?ねね、どー思う?」

確かに僕らってメディアからしてどう思われているんだろ?

F「そんな、僕にはわからないよ。ひとまずLIVE出来る所探してやってみたらいいと、思うよ。」

ごめんね、君達人間みんなを巻き込むかも知れないけど今の僕はそれで精一杯なんだ。

だってギャマナ姉さんはやっぱり姉さんだし夢に向かって頑張るのは良いことだから水注すこと言いたくないんだ。

でも君のことも凄く大切で。

早く、兄さんや姉さんよりも立派になって君を守るんだ!

そう決意を固めた事件だった。

また何かあれば少しでも君の助けになるようにこの手紙で知らせるからね。

じゃーね!

byフルト

自分に出来るお礼はノートを充実させることです(^_^)a