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はじめましてのごあいさつ

はじめまして、夜の美術史。と言います。
美術史が好きな、大阪在住の会社員(26)です。↑写真は2年前に初めてヴェネツィアにいったときに撮ったものです。
このnoteは、「美術館なんか行ったことないし、行きたくもないよ」みたいな人に向けて、西洋美術史がいかにエロ要素たっぷりかを紹介するnoteです。

突然ですがみなさんは、どんなことを考えながら絵画を観ますか?
なんとなく「きれいだなー」とか、「絵かくの上手だなー」とか思いながらみる。これももちろん芸術鑑賞の醍醐味の一つです。

しかし歴史をたどると、美術鑑賞というのは、ただその美しさを「感性で」みるのではなく、神話や歴史などの知識を使って読み解くという、要するに「理性で」行う行為でした。もはや謎解きのようなものだったんですね。たとえば、「この人はユリを持っているからガブリエルだ!」とか、「青い衣をまとっているから聖母マリアかな?」とかそんな感じです。

つまり、知っている人と知らない人とで、楽しみ方が大きく変わる。それが美術鑑賞です。

何も知らない人が見ると、ただのセクシーな女性の絵であっても、歴史や神話を知ることで、ただの女性ではなく、聖母マリアやヴィーナスになるのです。
このnoteは、芸術なんて自分には無縁だと思っている人に向けて、昔も今も人間みんなが大好きなエロをテーマに、いろんな美術作品のバックグラウンドを紹介する、そんなnoteにしたいと思っております。
あ、もちろんわたしと同じように、美術史が大好きな人とも関わりたいです!

今日は、ざっくりした自己紹介と、noteを書く目的について書いていきます。

1.書いている人について
夜の美術史。と申します。

西洋美術史を愛する普通の会社員(26)。
独学で美術史を学び、おもしろさに憑りつかれる。

上司や同僚に「美術鑑賞が趣味」と言うと、「高尚な趣味やな笑」「まじめやなぁ…笑」とバカにされ、気持ち悪がられるのに嫌気がさし、名画と呼ばれる作品がいかにエロくて、高尚とは真逆であるかを世の人々に知って欲しいと思い、noteを開設。

ではここで、お気に入りの絵画をひとつ紹介しておきます。

画像1

グスタフ・クリムトの「ダナエ」です。(画像はWikipediaから拝借)

この作品はギリシャ神話をもとにした作品で、物語をざっくり説明すると…


アルゴス王国の王には美しい娘ダナエがいました。ある日王は「娘が生んだ息子に殺される」という予言を聞き、ダナエが誰とも結婚できないように幽閉します。しかし、かの有名な全能神ゼウスはダナエに惚れ込み、なんとか交わろうとします。そしてゼウスはなんと、金色の雨に変身し(←え)、無事に(?)ダナエとセックスするという話です。

つまりこの絵は最中を描いています。これを鑑賞することは、高尚ではなくむしろ低俗と呼ばれてもおかしくないと思いますよ、だってこれAVなら「寝取られ」に分類されますからね。…これからはもう少しオブラートに包む表現を考えます。

こんな過激なテーマではありますが、ダナエは多くの画家が好んで描いたテーマで、バロックの巨匠レンブラントやルネサンス期ヴェネツィア派の巨匠ティツィアーノもダナエを描いていますので、また紹介します。
また、今回紹介したクリムトのダナエは、他の画家が描いたダナエとはまったく異なる構図・ポーズをとっていて、個人的にはそんなところも興味深いなと思っています。まじめな話も少しは入れておきますね。

そんなこんなで、わたしはクリムトが大好きです、いい塩梅のエロさなので。

2.ブログを書く目的
今回わたしがブログをはじめた目的は、おもに2つあります。

① 西洋美術史の敷居を下げるため

先ほども少し述べましたが、どうやら世間の「普通の人」にとっては、西洋美術史は遠い存在で、なんとなく「高貴な趣味」という印象があるようです。実際何度も言われました。

わたしは文学部を卒業したのですが、学生時代は周りにたくさん美術館巡りが好きな友人がいました。しかしまあ働き始めると、会社の同僚はゴルフ、飲み会、ゴルフって感じで、休日に美術館を巡るような人はいません。

そんな、美術史に興味がない人たちにも、このおもしろさを知ってほしい!
もちろん絵画は優美で、豪華です。それもよさではあるのだけれども、でもそれだけじゃなくて、「あほちゃう?」とツッコミどころ満載で、エロくて、謎解き要素もあって、少し学べば誰でも楽しむことができるってことを、もっといろんな人にわかってほしい、もっといろんな人とおもしろさを分かち合いたい!…ということで、noteをはじめてみることにしました。これが一つ目の目的。

②西洋美術史への理解を深めるため

わたしは趣味で西洋美術を学んでいるだけなので、知識に偏りがあるし、中途半端にしか理解できていないことも多いです。

もちろん趣味なので問題はないのですが、だんだんと「せっかく勉強してるんやから、もっと理解を深めたい!」と思い始めました。こう書くとすごいまじめな人みたい…まあ趣味にストイックであることは確かです。(仕事にもこれくらい情熱を傾けられたらいいんやけど…。)
ということで、知識をインプットするだけでなく、実際にnoteを書いて知識をアウトプットすることで、美術に対する理解を深めていきたいと思っています。それに、こうやって発信することで、誰かと西洋美術史のおもしろさを共有できたらもっと楽しいだろうなーと!

この2つが、わたしがnoteを書く目的です。まあまずはなにより楽しんでやっていきたいと思っております!
ここまで読んでくださったあなた、ありがとうございます。
ではまた次の更新で:)

夜の美術史。


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