アフターコロナに希望はあるか

新入社員として半年働いてハードワークにも慣れて、諸々の初期投資をようやく解消し終えて少し自由に使えるお金ができてきて、さあこっから遊ぶぞ~!!と思った瞬間にコロナが直撃した。

あれから1年半が経とうとしているが、この職業を選んだ理由でもあった長期休暇を取ってヨーロッパを巡るなんてことはもちろんできず、それどころかオフィスに出社して同期や先輩と談笑をすることもなく、平日はモニターの前に座って一人カタカタとキーボードを叩き、休日はテレビの前に座って一人映画を見るだけの日々。

今我慢をすればきっと元の日々が戻ってくるよ~ワクチンができるまでの辛抱だよ~と励まされながらここまでやってきたが、ワクチンを打っても効果のないデルタ株なんてのがでてきて、この生活の終わりも見えない。

テレビでは若者が自粛をしていないと偉い大人たちが怒っているし、ここに入れれば安泰だろうと思っていた会社がどんどん倒産しているし、頼みの綱の政治家はなんだかわけわからんことばかり言っているし、日本はもう終わりなのでは?とすら思う。

終わらないこの生活が仮に終わったとしても、後に待っているのは何だろう。

コロナ対策とオリンピックで都の貯金はほぼ消失した。これからベビーブーム期の老人が増えて社会保障費は上がる。企業の業績は低迷して給料も上がらない。若者の出会いの場の減少に伴って出生率も下がり、負担を按分してくれる人も増えない。

我々世代には多額の納税が待っているんじゃないだろうか。

年金制度はどんどん細って自分で老後の費用を貯めなければいけないというのに、働いても働いても貯金ができなくなっていく。遊ぶ金なんてできるわけもない、もう一生遊べないんじゃないだろうか。

…さすがに悲観的過ぎるかな。

これから親世代が退職し、我々が支えていかなければいけなくなるわけだが、彼らの青春時代と比べてどうだろう。

バブル真っ盛りで外車を乗り回してブランドの服を着て浮かれてディスコで踊って、そうやって遊び狂って日本の成長を止めた世代の人たちのために、青春を取り戻すこともあきらめてがんばって働くなんてことが私にできるだろうか。

なんか全部嫌になってくる。

私を大切に育ててくれた親に恩を返していくこと自体に違和感はないが、その他大勢の私に何もしてくれなかった大人たちや、むしろわたしを痛めつけてくるおじさんたちのために何かしなければいけないんだろうか。

中国では寝そべり族という人たちが出てきているらしい。

社会がどんどん発展していっている中国ですらだ。

社会的地位を得ることに意欲を持てず、ただ遊ぶ金欲しさで働いている身としてはもう正直今すぐにでも寝そべりたい。

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