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びいどろ

夏がぽたりと落ちた
また過ごせるなって思えるくらいの暑さに思う
青みがかった景色に錯覚するほどの
日々はまたね

高く長く伸びる入道雲
青空とコンクリとのコントラストが好き
きっと人類が宇宙を目指すときに夢見た色だと
僕だけかな、それもいいなぁ

何かを惜しんで下向くものを嘲笑うものに
追いつけぬスピードで
僕らはキラキラと空を見上げる

さあゆこう全てのエネルギーを
びいどろのように輝かせるため
僕のやりたいことはこれなんだと
君はどうだいまあ難しいよな
胸に手を当て、ギュッと目を瞑れ
その奥の炎を探すんだ

僕が恋した夏はもう帰ってこない
月がポタリと落ちる前に夜空は花を咲かす
切り取る、目を覚ます、今が過去になっていく

夏がぽたりと落ちた
まだ、なんて言えぬほど過ごしやすくなった
緑にもえた季節を超え、赤に朽ち逝く
あの日々はまたね

さあゆこう全てを刻むために
びいとろのように鳴らせ鳴らせ
何かが死にゆき、なにか生まれる
季節も日々も僕も君も後悔も

さあゆこう全てのエネルギーを
びいどろのように輝かせるため
僕のやりたいことはこれなんだ
君はどうだいまあ難しいよな
胸に手を当て、ギュッと目を瞑れ
その奥の手を握るんだ

びいどろは何色にも染る

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