One
夕暮れ近く
誰もいない遊園地
観覧車とメリーゴーランドだけ
廻っている
ここに住もうよって
君は笑っている
よろこんでと
手を握る
アンティークローズの花束かざして
真夜中の彗星の尾っぽ追いかけた
ラム酒のチョコレート食べたあと
キスをした夜明けの雷音
アロワナ雲泳いでいた
渇いた喉で何処まで走ろう
からっ風に吹かれながら
絡まない赤い毛糸転がしながら
クモの巣が踊っている嵐の日に
ブレーカーの落ちた部屋で
抱きしめ合う透明なからだ
愛してるも言えないくらいの力強さで
消えちゃいそうなくらいの愛の音色で
ひとつに
ひとつに
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?