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【第二の人生】34の章:古い付き合いの飲み屋のワンマン社長

*登場人物*

  • 萬里→主人公の主婦です。お役目受け入れ何が何だか分からんうちに、見えない世界の大きな流れに飲み込まれ中。

  • 社長→地元で一番の飲屋街でお店を経営する社長。本人は自覚ないがいつも何か連れてる。


社長には、
数年前からダーリンも紹介をしていた。

社長は友達と呼べる人がいなかったので、
対等な男友達ができたことが嬉しかったらしい。

それで家族ぐるみの
付き合いをやりたいらしい。

の割には、
面倒なことをしたくない人なので
店の従業員の男性が運転手や荷物運びなど
きつい仕事を担うため必ず2人は付いてくる。

これまでに鍋パーティーや海
食事会などなど色々と誘われていたが、
ワンマン癖により約束してても当日に
「きついからや~めた」

呼ばれた日時に行ったら
寝てて起きないとか。

腹減らして鍋の約束の時間に行ったのに
「ゲーセン行こうや~!俺金出すけん!」
と、
ごはん抜きで遊びに連れて行こうとする
傍若無人ぷり。

もう萬里は、
付き合いで計画に乗るのが嫌。

ついでに社長に会うと
何かがもれなく憑いてくる。

全然楽しくないから、
ずっとひたすら誘いを断ってきた。

夏休みついに彼は強硬手段に出た。

社長「もう2家族分予約で
ロッジ2棟とってあるけん、
○月○日○時に出発ね~。」

断ればキャンセル料発生や
顰蹙の嵐よね、
ついに断れない状況が来た。

全く気が乗らないまま、
渋々現地集合にしてもらった。

待ち合わせは遅れたり早すぎたり
社長の気分一つで変わるので、
現地集合で準備しながら待つ方がいい。

現地で合流し
「おうっ!」といつものように
近づいてきた社長から
すでに嫌な空気を感じる。

なんか大きな耳鳴りが
ジワジワと近づいてくるような・・・。

目の前に来た社長の後ろに
女性の気配を感じた。

『あれ?お店の女の子
誰か連れてきたんかな?』
ちょっと回り込んで覗いたが誰もいない
(;´д`)

萬里はもうすでに
この人と一緒に居たくない。

でも逆に「邪魔するな!」って感じの
社長から萬里を遠ざけようとする
何者かの違和感も分かる。

『生霊?死んだ人?』

そこに居るのが女性だという事は
完全に分かるけど、
それ以外に感じるのはまたあの
ホストクラブの時のような黒い悪い感情。

こんな社長だから恨みくらい
買ってるとは思うけど、
この感情は完全に社長に向けられている
社長の身近に居た人間のような気がする。

ここから今日のキャンプは苦痛の始まり。

BBQをしていてもめまいがひどく、
食べ物の味がせず食欲が減退していく。

イライラが募り
笑顔で対応すること自体が難しい。

そして、
首が締まるような苦しさと
腕のあちこちに切られたような痛みが走る。

不快感しかなく楽しさゼロ、
これで泊まりとか耐えられん!
と思うが山奥で簡単には帰れない。

社長は完全な夜型人間、
今日はキツイし早くお布団に入ろう!
と決めてても、
時間お構いなしに我が家のロッジへ来る。

ただでさえ具合悪いの我慢してるのに、
寝る寸前になってなんで来たんだよ!!

まず空気は読まない社長、
たいして会話が弾む訳でもなく
もう完全に何者かに状況を動かされている。
( ;´Д`)

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