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【第二の人生】88の章:遠隔対応に初挑戦!といってもやり方知らんしぃ

*登場人物*

  • 萬里→主婦でお役目持ちが覚えた新たな術は、見えない虎を命令によって動かすこと。なんて素敵なの!

  • モミちゃん→シングルマザーのプロスポーツ選手。通常の人間ではありえないことなんだけど、霊を大勢連れてきます。


モミちゃん「私、元々虎が大好きだったんです!現実じゃなくても背中に乗れるなんて夢のようでした、めちゃめちゃ嬉しいです!
だけど、なんか瀧虎のしぐさが嫌々だった気がするんですよ。
戻ってきた時は、頭をフンっ!て振って『早く降りろ!』みたいな。
すごく触りたくて背中から降りた後、ムツゴロウさんみたいにワシャワシャって頭をなでたら、またフンっって『触るな!』みたいにされました。」

萬里「ほんとに!?気位も高いみたいね。『気安く触んなよっ!』みたいな感じかな!?」

なんか、瀧虎の意思表示を聞いてより身近に感じた。その辺の動物と同じ扱いしちゃダメなんだなぁ~。

H氏に、この日あったことを話した。

H氏「瀧虎は本来、絶対背中に人を乗せたりはしないんですよ!今日は萬里ちゃんの命令だったから渋々だったんだと思いますが・・・。
死ぬほど嫌なことでも命令ならばやってしまう、どれだけ萬里ちゃんに忠実なのかよく分ったでしょう。」

萬里「そうなんですね~。でも主人の萬里も一度くらい乗せてほしいですわ~。今度からは、遠隔が必要な時には瀧虎にお願いしようかな~。」

H氏「今まで活躍の場がないままきてますから、存分に活動させてペアでお努めがんばってください!」

萬里「はい!がんばります!」

相方が人間じゃなくてもこんな強い存在が居るのなら、いつも安心して活動ができる。

モミちゃんは、かなりの頻度で何かを拾い集めるようになった。

モミちゃんは、隣市に在住だし、試合で遠征することも多いし、ちょっと、会おう!ってことをマメにはできない。

萬里が瀧虎の使い手になる練習も兼ねて、会えない時は遠隔でモミちゃんの対応をすることにした。

遠隔対応にチャレンジすること自体が初めてだし、順序などもよく分からんけど、瀧虎を信じて自分なりにやってみた。

そう間も空かない頃、モミちゃんからヘルプメールが来た。

もうモミちゃんは、萬里と電話やメールのやり取りをするだけでも感覚的に現状を把握し、説明できるようになっていた。

萬里よりも成長速度が速くてビックリ。
だからなのか分からなんけど、モミちゃんが拾い集める霊達は自己主張が強く、早急に対応しないとモミちゃんに『危険が及ぶかも?!』と心配になるような強めのヤツばかり・・・。

最初の対応は、やはり『笹の葉の人形』
笹に朱印を押し『呼び寄せ』をしてみる。

それほど念が強くなければシュッと入るはずなんだけど、複数居る時はいつも中心人物だけが動いてくれない。

霊達は、最低でも一つは思い残しを持って、この世に残っている。
その中でも想いの強い霊が『悲しい』と言う感情でいっぱいだと、同じく悲しい気持ちで今を過ごしている人の気持ちと同調して憑いてきてしまったり、その強い想い残しに引き寄せられ同じく『悲しい』想いを抱える霊達が
次々と引き寄せられて集まってくる。

その複数の霊達を抱えて耐えられる人間って普通は居ないんだけど(萬里らみたいなのは別として)
なぜか、モミちゃんは複数連れてても普通でいられる身体のようだ。

これは、気持ちの強さの表れでもある。
萬里「少し時間をちょうだい」
と一度電話を切り、何度も笹の葉に入れ込もうとしたけど、モミちゃんの元に居る霊とコンタクトが取れない拒否されてるようだ。

遠隔自体が初めてで、どう説得すればいいのかわからない。
『こんな時の瀧虎だろ!!』

念には念を入れて、H氏の力も借りつつ派遣させようと思った。
『瀧虎を出動させるので、サポートをお願いします。』
とH氏には事前にお願いメールをして、瀧虎自身には
『H氏と一緒にモミちゃんの所へ行き供養してきなさい!供養が完了したら
このロウソクの火を目印に帰って来なさい!』

ロウソクに火を灯し、なんとか映像で様子を覗えないものか集中してみる
・・・。

う~ん、やっぱ、なんもわからん・・・
( ;´Д`)

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