損得 感情 の都構想

大阪の都構想について思うのは

東京の後を追ってる点、これは大阪人気質からいうとまずあり得ない「都」以外の名前を付けていればもう少し賛成票が増えたかも

冗談はさておき府全域を巻き込まず大阪市だけを対象に進められた点が大阪市民としては損した気分になる
大阪人としては損得勘定が一つの指針であるのは間違いない
財源はそのまま新たな区で使います、細かな住民サービスになりますなど耳障りはいいですが「本当ですか?」と
解体される側としては府に持っていかれると思ってしまいました
器が増えるんだからコストもそれに準じて多少は増えると考えるのが自然な考え方。まして戦術としてどこぞの政党におもねる為に議員定数を減らさないで新区議会が運営される点もコスト面、効率面を考えるとどうなのと思います
広域行政は府に任せるのであれば地域の行政負担は減るのだから議員の負担も減るでしょう
なのに議員定数、公務員が減らないのは非効率的でコストがかかるはずと考えてしまいます
まず議員定数を削減します、府議会の議員定数も減らします公務員数を減らし効率良くなりますと訴えられなかったのも敗因の一つでしょう
どう考えてもコストが増えるのに隠しているように感じました

堺市を解体しないのもどうなのと思う点
大阪市が政令指定都市から外れるのに堺市は政令指定都市のままなの?と単純に疑問に感じます。堺市も2区ぐらいに解体するべきでしょう。
さらに区割りする大阪市の4区より人口が多いところまたは少ないところがそのままなのもおかしい
人口が多い他の市も4区に合わせて解体、同じぐらいの市はそのまま区に移行、少ない市は合併して区に移行ぐらいして整理するならわかりますが大阪市だけ手を加えますでは信頼を得られない
周辺市長も区を目指すような事おっしゃてたと思うのですがその辺りをもっと強調するべきだったのではないでしょうか
もちろん労力も増え大変なのはわかりますがそのぐらいしてもらわないと解体される側としては納得できない

そして府全域を新たに区割りしてどの区も同じ税制に設定を変えるべき
税負担、財源確保のバランスで広域行政は府が担当するなら新たな区の区民税はそれに合わせて減らし、減額した分は府税を増やすと明確にしてくれれば納得もしましょう
府下はどの地区も同じ様な税制に改定するならば現大阪市民も納得せざる得ないでしょう

府で一体一丸にならず市だけを解体、吸収する発想が府の焼け太りになるんではないか、大阪市民だけが損するんではないかとの不信感を持たれたのは失敗だったと思います

維新がしようとしてることは大事なことだと思います
「しかしその為には大阪市を解体しないといけないんです」では市民としては自身を否定されてると感じる人は多いと思います。
行政がポピュリズム、市民感情を優先するのはあってはいけないんですが
気分を害した改革は進めたくないと思うのが人情というもの
また現在の行政を見てると維新の改革は大阪市が存続してても出来てるのに
この構想は市民が府民の為になってないと言われてるように感じたのは私だけではないでしょう
もっと肯定感を出す為に府全域で一緒に進んでいきましょう、大阪市だけでなく他の市も同じ区割りで検討を進めますとなぜ強く言わなかったのか
「今回は他の地域は出来ませんが5年内には府全域を再編します」と言えば大阪市民の感覚も自分達だけが損するんではないと思えたのではないでしょうか
大阪市を解体とか廃止とかネガティブな言葉は人を保守的に走らせてしまいます

まとめると今回の構想でもっと強く訴えれば賛成票が増えたと思うことは
府と市一体の改革、再編を進める
議員定数、公務員の大幅な削減
税制の仕組みを変更
行政の効率化、IT化の推進
これらの改革をして大阪一丸となって頑張ろう‼︎
と訴えてたらまた違った流れになったでしょう

構想を進めるときはまず不満を解消しないと先にはいけない
都にするのが改革の一丁目一番地ではなく
議員定数の削減、公務員の削減を先づ一丁目一番地にするべきだった
一番の不満はそこなのだから
そして一度選挙を挟んでするべきで拙速すぎる
今回の住民投票は維新の改革を否定したのではなくその構想はまだ早いよと言う住民の意見表明です
市長選では松井さんが選ばれてるわけですから維新の改革は肌感覚では良いんじゃないと住民は感じているはず
ここで投げ出さず粘り強く頑張ってほしいですが松井さんは放り投げるようでそれが一番悲しい
手段が目的化になってるのが本当に残念

今回の構想の住民投票でより見えてきたのはいかに無党派層市民を納得させるのかがもっとも大事な事だと思いました
無党派層は何も考えてないから無党派なのではなく
実は無党派層が一番物事を是々非々で考えてる様に思う
支持政党のある人こそ何も考えず党に洗脳されて頭ごなしに考えが凝り固まってる様に見てて感じた
メリットだけを強調せず、デメリットも隠さず
その上で現状のメリット、デメリットとを比較して判断を仰ぐべき
地方政治も国政も同じで考え方が極端に違う政党それぞれのいがみ合いでは今後の改革は出来ない
どう無党派層を取り組む政策を打ち出せるか
大きな改革をする際の政治の戦略としては必要だと思う


簡単に思ったことを書いてます。読み飛ばすぐらいの気持ちでお立ち寄りください。