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自転車、狂歌

三日連続の自転車で脚は疲れているはずなのに、調子よく走れた。
移動平均速度が21.0km/h,
最高速度が40.3km/h。
こんなに調子よく走れたのは久しぶりのことだ。年をとっても進歩はするものなんだな~、と感心。日曜日で車が少なかったせいかな、平均速度が20を超えたのは。コロナで車が少なくなるのは自転車乗りにはありがたいことだ。仕事がなくなって困っている人がたくさんいるから、こんなことを云うのは不謹慎なことだろうけど(私も仕事をなくしている口だ)、自転車に乗っていて車が少ないのは有難い。

いつも一休みする、10km折返し地点である公園のイチョウの木が実を落としているのに気付く。例の臭いに先ず気が付いて、エッ、どこで踏んだのかと靴裏を確認したくらいだ。何も踏んでいない。が、なんとなく梅干しに似た実が散らばっている。見上げると銀杏の木に同じ実がついている。あ、これがあの銀杏かとスマホを取り出して写真をいくつか撮ってみた。イチョウの木に実がなっているのを見るのは初めてだ。なかなか綺麗な色をしている。雌雄の木がないと実らないはずだ、と見回すとかなりの木に実がなっているのに気付く。フランス人は銀杏を食べるということなどしないのだろうな。するのかな?検索しても見つからなかった。日本の茶わん蒸しがフランス語のウィキ記事に紹介されているだけだ。生の実を食べると死ぬ事もあるとか、媚薬として利用されるとの記述がある。

その間も若いカプルが長く抱き合い接吻を交わし別れづらい風情だった。

銀杏の散らばり落ちる公園で別れを惜しむ不倫のカプル

実は不倫という感じはなく、別れがたいという風。女性の方がいつでもいいよ、早く早く、という意志表示なのだけど男性はそれほど急いでもいないというちぐはぐなカプルだった。女性は駐車した車のドアに一度は手をかけたものの、別れるにしのびなく再び男の腕にすがり、二人はヴァンセンヌの森の方へと歩いて行った。男性は単車用のヘルメットを片手にしていたので、あるいは停めた単車のところへ行ったのかもしれない。私はと言えば、銀杏、銀杏と唱えながら何かしらの31文字になりそうなインスピレーションを探していた。

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