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2020年4月の記事一覧

アルバムレビュー - Yu Miyashita『Collaged Improvisation In Digital I, II, III / Collaged Improvisation In Digital IV, V, VI』

*この記事はYu Miyashitaさんより作品の所感を知りたいとの提案を受けて書いたものです。ただし執筆料は受け取らず、内容についても一切の干渉なく書いているため、PR的な意図や企画性はありません。 Yaporigami名義の活動でも知られるベルリン在住の日本人アーティストYu Miyashitaによる2020年リリースの作品。リリースは自身が運営するレーベル〈The Collection Artaud〉から。 ブレイクコア~グリッチ、インダストリアル・テクノ~IDMと

アルバムレビュー - Leo Okagawa『Ulysses』

都内を中心にエレクトロニクスを用いた演奏活動を行い、音源制作においてはフィールドレコーディングを多く用いるアーティストLeo Okagawaの2020年リリースのアルバム。リリースはJason Lescalleetが運営するレーベルGlistening Examplesから。 本作は同じくGlistening Examplesより2017年にリリースされたアルバム『The Notional Terrain』と対になる形で制作されており、“具体音をどう抽象化するか”という視点

アルバムレビュー - Joe Panzner『Tedium』

Joe Panznerはオハイオ州アクロン出身で同州コロンバス在住の音楽家。 彼はオハイオ州立大学で音楽理論(Music Theory)のBM、音楽学(Musicology)のMA、そして音楽学のPh.D.を取得し、そこでは大学フェローシップと権威ある博士研究のためのPresidential Fellowshipを受賞しました。オハイオ州立大学で最初のニュー・ミュージック・アンサンブルを設立し指揮を執り、ジョン・ケージ、コーネリアス・カーデュー、モートン・フェルドマン、アー