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【特集】家庭菜園&ガーデニングの強い味方!自然由来の虫除け肥料 ニーム肥料

ガーデニングに家庭菜園と、土いじりの季節がやってきました。 暮らしの土台である「土」を、簡単に農薬・化学肥料不使用で整えてみませんか?実は環境保護にもつながります!

そもそもニームって?

「奇跡の木」と呼ばれる薬木

ニームとは、インドや東南アジア原産の薬木「インドセンダン」のこと。1959年にドイツの昆虫学者が、数十億ものイナゴが襲来して空を覆いつくし、緑という緑を食い荒らすなか、まったく被害に遭わない木があることに気づきました。「立ったまま残された唯一の緑」、それがニームの木でした。イナゴはニームの木にとまっても、すぐに飛び去っていたのです。それをきっかけに研究が盛んになり、まさに「奇跡の木」と呼ばれるような、ニーム の驚くべき効能が明らかになっていきました。

別名「村の薬局」!

とはいえ、インドでは昔から、ニームは「村の薬局」として親しまれてきました。皮膚疾患の薬・切り傷ややけどなどの治療薬として利用され、歯や歯茎を強くし殺菌作用もあることから歯ブラシとしても使われてきたのです。防腐剤・化粧品・お茶としても親しまれてきました。

有機栽培の強い味方!

有機栽培とは、農薬や化学肥料を使わない栽培のこと。ニームは、200種類以上の害虫(昆虫・線虫)、ダニ、カビ、菌・ウイルス、バクテリアには効果がありながら、益虫(花粉を運んでくれる蜂や蝶、アブラムシを食べて排除してくれるテントウムシなど)に害を与える事はありません。ニームの成分、アザディラクチン※は、害虫の成長、産卵・う化を阻害。また摂食も阻害して、害虫を餓死に導き駆除します。鳥や益虫は、ニームの影響を受けることなく、弱った虫や幼虫をエサにします。その結果、環境を汚すことなく害虫を抑制することができるのです。天然の成分なので、最後は自然に分解されます。人や動物、益虫、農作物には害がなく、環境も汚染しない。そんなニームは、「ミラクルニーム」とも呼ばれています。
※注釈)土壌中の放線菌を活性化させ、土壌病害を抑止する有効菌を増殖させる。また、害虫に摂食障害や産卵・孵化阻害をもたらす成分。


カラダにも環境にも優しいニーム肥料

4/8~12配布の生協通信でも販売中『ニーム肥料』

生協通信4月4回掲載予定

ニームを使った「ニーム肥料」の中でも、ニームの実そのものをすり潰して固めたニームケーキ(ニーム顆粒)です。 植物の成長に必要な、窒素、リン酸、カリもしっかり含んでいます。そのため、殺虫・防虫効果だけでなく、土壌の健康を向上させ、肥料としての効果は抜群!

使い方は簡単!
植物の周辺にまいたり、土に混ぜ込むだけ。オススメは、 効果を出したい3ヶ月ほど前に土に混ぜ込みご使用くださ い。コツは、根の先端部分に肥料が届くように使うこと。植物は根の先端から養分を吸収するからです。植物自体が強くなり効果を発揮します。以降は、土や植物の状態や環境に合わせて、3ヶ月〜半年ごとを目安に追肥してください。
※ニーム肥料を施肥すると綿のようなものが発生することがありますが、 これは放線菌という良性の菌で、土壌の病害を抑えて有機物を分解してくれるので、そのまま放置してください。

ニームを販売しているメーカーさんに聞きました!


三喜工業 ・冨田さん  サンスマイル・森さん

三喜工業・冨田さん
たくさんの人に使ってもらいたい商品を提案しています。ニームもその一つ で、自宅でも園芸に使っています。

サンスマイル・森さん
「健康維持」「生活をより便利に」をモットーに、アイデア商品の企画・開発、製 造・卸しまで一貫して行っています。『これは』と思った商品を、お客様に喜んでいただけたときがうれしいです!

ニーム100%の肥料です!
ニームが流行するに従い、普通の肥料や土に 少しだけニームを混ぜ込んだ“粗悪品”が横行し たことがありました。しかし、こちらの「ニーム肥料」は混じりっけなしの100%ニーム。最も有効な成分とされる『アザディラクチン』が非常に高い 数値で含まれています。

魅力は他にも…!
❶多くの有機栽培の農家さんが長年愛用
❷発売から20年以上の ロングセラー商品
❸本場インド産を厳選
また「美味しくなる!」との声もいただいております。

編集後記
私自身も「ニーム肥料」の愛用者で、我が家の庭もニームで成り立っています。そんな「ニーム肥料」ですが、今回、この特集を思い 立ったのは、その特許について知ったのがはじまり。1995年、ニームのその成分や製法について、米国農務省と大手化学品会社が 特許を申請・取得。これにより、昔からニームを活用していたインドでも、製造技術の買い上げを迫られるように...。明文化されていな い伝統的知識が利権の的になった瞬間です。これは、ニームに限ったことではなく、他の植物などでも同様の問題が生じています。 昔から親しまれてきたものを“共有財産”ではなく、私的に扱うことの是非を考えさせられました。
                    組合員編集委員 櫻井 麻紗子

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