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コロナ禍で得た3つのマインドセット【代表よもやま話⑯】

いらっしゃいませ!

養老乃瀧株式会社代表・矢満田敏之(やまだ・としゆき)のコラム。

第16回は、コロナ禍があったからこそ得られた、3つのマインドセットについてお話しします。

■新事業に取り組んで見えたもの

あっという間に2022年も年の瀬を迎えました。振り返れば、今年も昨年に引き続き、悩みが尽きない、バタバタとした1年になりました。

今年は居酒屋事業を磨き込む一方、居酒屋以外の新事業もいろいろと手がけてきました。それらを繰り返すうちに、これまでになかったノウハウや考え方が蓄積しつつあることに気づきました。

結果として、コロナ禍をきっかけに新たなマインドセットを得ることができたと思っています。

■悪戦苦闘の連続だった3年間

振り返れば「中国の武漢でコロナ感染者が確認された」という報道があったのは、3年前のちょうど今ごろ。「遠い国の話」と、何とも呑気に構えていたものだ、と我ながら呆れますし、こんなにも長く続くとは思いもよりませんでした。

この3年間の会社運営は、まさに悪戦苦闘の連続でした。居酒屋として営業ができないという、今まで考えもしなかった事態に直面。出口の見えないトンネルに迷い込んだような視界不良の環境下、どのように会社を継続していくかを模索する毎日でした。

そんなコロナ禍も7回目のウィルス感染拡大時期以降、新しいフェーズに入ったようです。

行動制限がなくなり、居酒屋に多くのお客様がお越しくださるようになりました。おかげさまで徐々にではありますが、店舗もにぎわいを取り戻しつつあります。

しかし、大人数の宴会は影を潜めたまま。そして、深い時間帯の活気はいまだ戻っていません。居酒屋業態は、今なおコロナ前の水準とはほど遠い状況。そして、かつての活況が今後戻ってくる保証もありません。

そのような状況で従来のやり方に固執していては、会社の継続が難しいのは間違いありません。

■組織に備わりつつある3つのマインドセット

変化は時として苦痛を伴います。平時であれば避けていたかもしれないことも、非常時はやらなくてはいけません。何らかの打開策を見出し、前へ進むしか選択肢はないからです。

この3年のさまざまな新規事業への取り組みは、生き残るため、必要にかられてのことでした。でもそれを繰り返すうちに、組織に新たなマインドセットが備わりつつあることに気づきました。

具体的には次の3つです。

①「可能性が少しでもあるのなら、やってみよう」

手探り状態のコロナ禍では、ある程度の手数(てかず)をもって新たな施策に取り組んでいく必要があります。そこで、自分達ができることを考え、スピードをもって取り組むことを心がけました。


日本坂SAでの事業展開
GALA湯沢内の「新潟食道」

結果として、いくつもの失敗を経験しました。でも同時に、新たな事業の芽も生まれつつあります。コロナ前は着手さえしなかったことにも思い切って取り組み、やり切る。そんな意識が強まりました。

②「自社アセットをもっと活用しよう」

当社はこれまで、居酒屋の店舗展開に特化してきました。しかし、居酒屋の活動に制限がかかり、これまで培ってきたアセットを他の事業に転用できるかを考える必要が生じました。

総合居酒屋の特徴の一つが、さまざまなジャンルの料理を提供することです。当社にはそれを可能にする仕入れや商品開発、オペレーションなどを担う人材や仕組み、さらにはフランチャイズ事業もあります。

「居酒屋料理教室」を定期開催

自社アセットを因数分解して強みを考え、それぞれを切り出し、組み合わせて新しい事業を作る。そんな意識が強まりました。

③「笑顔が集う場所を共創しよう」

居酒屋は「不要不急」の場とされ、コロナウィルス感染拡大の温床のように喧伝された時期もありました。「ソーシャルディスタンス」なる言葉が連呼され、人と人との物理的な距離のみならず、精神的なつながりをも隔ててしまった。そんなデメリットもあったかと思います。

居酒屋は人と人とのつながりを生み出し、強めることができる場であると、私達は信じています。この状況でも、人々がつながる「笑顔が集う場所」を共創していく。コロナ禍はそのことを、全員であらためて確認し合う機会となりました。

「韓激」松山店スタッフ

■「コロナ禍があったからこそ強くなれた、成長できた」

このようなマインドセットは、当社の将来に向けていい影響を及ぼすと考えています。

コロナ禍が終焉した暁には「コロナ禍があったからこそ当社は強くなれた、成長できた」と言える日がきっと来る。

そう信じて、2023年も前を向いて進んでいきたいと思います。

本年もありがとうございました。コロナ禍はまだしばらく続きそうですが、どうかお身体を大切になさってください。

そして、よいお年をお迎えください。

(終わり)


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