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こんなはずじゃなかった、サヨナラショー。
宝塚友の会の1次抽選に当たったのはこれがはじめて。まさかのサヨナラショー付きレア公演が当たった。
れいこさん(月城かなとさん)は、わたしにとってとても大切な人だ。
これを言ったらファンの方に怒られるかもしれないけれど、「舞台上の彼女」以上に「彼女自身の人間性」に惚れこんでいた。
彼女が宝塚歌劇という環境の中にいるだけで大尊敬だし、彼女から発せられる言葉はどれもわたしを魅了した。
わたしの目に映る彼女は、自分の軸をしっかりと持っている人間。
「タカラジェンヌたるもの、こういなければならない。」
の「こういなければ」が良い意味であまりないように感じられた。
もちろん型がある世界だし、歴史も長くしきたりが重視される環境だ。
けれどもわたしにとっては、彼女がその世界に舞い降りた「風の時代の妖精」かのように思えたのだ。
その感覚が確信に変わったのが、まさかのサヨナラショーだ。
ここ数年、彼女の舞台をたくさん観てきた。
月城かなとという人間が好きになり、月組が見せてくれる景色にいつも心震わせていた。
だからこの奇跡のようなサヨナラショー付き公演で、わたしはしっかりと「月城かなと率いる月組」を観納めるつもりでいたのだ。これまでの尊い時間に想いを馳せ、ありがとうの気持ちで観劇しよう。
そう思っていたはずなのに、サヨナラショーを観終えたあと、わたしは月城かなとに驚くほど夢中になっていた。
これまで観たことないような、月城かなとによるオリジナルなサヨナラショーに心奪われた。そして、もっともっと彼女を知りたい。そう思ってしまったのだ。
宝塚の舞台で彼女と会うのはこれが最後。
それなのに、わたしはこの日を境に彼女のグッズを買い漁り、彼女の言葉に耳をすませた。
どうやら「月城かなとファン」な人生が、このサヨナラショーからはじまったようだ。
サヨナラのかわりに、よろしくね。
本当に、予想だにしない展開だ。
人生っておもしろい。
出会いって尊い。
わたしは今、彼女から学んだことを自分なりにアウトプットしはじめている。
目の前に壁が立ち塞がったとき、「れいこさんならこう捉えるだろう。こう動くだろう。」と、月城かなとのエッセンス強めに、今生きている。
彼女は七夕の日に、宝塚歌劇を卒業した。
七夕が退団日になるなんて、そんな素敵な巡り合わせもれいこさんらしいなと納得だったし、れいこさんがこれまで紡いできた時間の先に、こういう素敵なご縁があるんだと思うと天晴れだった。
ありがとう、れいこさん。
そして、これからもよろしくお願いします。
いつも読んでいただきありがとうございます☆