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記憶がつなぐ、いま。

あのときのことは、今でも鮮明に覚えている。
幸いにも私のいた地域は、被害がそこまで大きくはなかった。
それでも鮮明に思いだす。

防災無線から流れるアナウンスの声。
ビルの階段を全速力でかけ上がりながら感じた鼓動。
川を逆流してくる水と、それにのみ込まれた車。
大きな商業施設が一気に停電する光景。
近くのコンビニに携帯の充電器求めて駆け込んだこと。
避難所で明かした、あの一夜。

津波こそ来たけれど、そこまで大きなものではなく、アパートの駐車場に泥が流れたてきたくらいの被害で済んだ。


この日を境に、外出するときは必ず「スマホの充電器と水分」を携帯するようになりました。

きっとこれまでも「防災」に関する知識のシェアは受けてきたはず。
けれども、この日の前後で、わたしの災害に対する危機意識は一気に変わりました。

災害大国と言われる日本。
最近では震度5クラスの地震が頻発しているので、心のどこかで「慣れ」が生じてしまっているような気がしてなりません。

けれどもその「慣れ」こそ、危ないのです。
備えあれば憂いなし。

わたし自身もいま一度、「防災への備え」を確認してみようと思います。

備蓄のペットボトル水の消費期限が切れてしまっているかもしれない。
そういえばラジオってどこにあっただろうか……?
避難所となる施設はどことどこにあったんだっけ?

「備えあれば憂いなし」です。

あの日の教訓を次につなげること。
ひとりひとりの心がけが大切です。



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