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町でのコワーキングという経験①

「尾道をフィールドにコワーキングをしてみたい」となんとなく思った一方で、でもそれってどういうことなんだろうとその整理はまだできていない。

一方でXでこうつぶやいた。

1月14日のこと。その前にメルボルン大学で教授を勤める友人のナンシーから連絡があった。「16人ほど学生を連れて地域研究のため尾道に行くから会いましょう。ONOMICHI SHAREを見学して、移住の話を少し聞いて、また地域の人たちと交流がしたい。」ということで、この日に彼女たちは来てくれた。

学生さんのために、スライドも用意したほうがいいかなと、

  • ONOMICHI SHAREのこと

  • 尾道という街の情報

  • そもそも移住ってなに?

  • 移住者は町でどんなことを始めている?

これまでもある程度整理していた上記の内容を、英語に翻訳して準備した。それでも不安があり、直前になって尾道で知り合ったロスからの移住者でもあるJasonに最終チェックをしてもらった。

そんなこんなでプレゼンスタート。学生さんと引率の方で19名。尾道からも10名ほど移住者や地域の方が参加していた。

プレゼンは私が英語で行うもののまったくの初体験だった。拙い進行を、これまた移住者の新井さん(ロンドン在住経験で移住前は東京でインバウンドマーケティングをされていた)が進行や情報の補足やフォローをしてくださった。

また進行のなかで、移住の状況や移住者の取り組みについては、参加されていた方が関わるサンプルも用意していたので、それは当人のほうで紹介いただいた。徐々に会はトピックスに合わせていろんな人が事例を出し合う、トークディスカッションのような進行になっていった。

なんとか前半の紹介は終了。そのあと、徒歩で10分ほどのところにある鉄板居酒屋「千」さんに。お好み焼きとその他数点の食事を準備いただく。事前に内容を相談するとともに、グルテンフリーやベジタリアン対応などもお願いすると、快く受けてくださり、試行錯誤してくださった。元々理解のあることもあって、すごくスムーズかつできるなかで最高のもてなしをしてくださった。プロフェッショナル。通常は20名程度が定員の店内に、この日は30名を押し込んだ。そんな無理も受け入れてくださった。

おかげさまで、こんな日本的な食事の場をすごく喜ばれた。雰囲気もよく、参加者同士が席を入れ替わりながら自由に交流していた。地域のメンバーも初めましてのやりとりも、ようやくお会いできました、みたいな出会いも。

…すごく素敵な機会だった。英語での事前打ち合わせなどは慣れないことが多く、ナンシー達に面倒をかけた。でも、前半も後半も。みんなでこの機会をコワーキングしたような感覚が僕のなかにあった。

なるほど、こういうことなんだと。

英語ができないなら得意な人を頼ればいい。料理のことはプロを頼ればいい。町のなかに素晴らしいスキルやナレッジの人がいて、みんなと協力すれば何かを叶えることができる。

こういう体験を自分もしてみたいし、こういう体験を一緒にする人が町に増えればいいなと思える。知っている人が増えればきっと、その価値を後押しできる人も、再現できる人も増えるから。

私が目指してみたいことの一つを体験したその日のことをメモしておく。


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