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【いどこスクール】スタッフ紹介 "自分で考えて自分で決める" -子供たちに伝えたい想い-前編


大阪府交野市にある一般社団法人「根っこわーくす」。

「ひとの根っこ(自己肯定感)を育もう」という理念のもと、2017年4月に設立されました。

根っこわーくすは4つの事業を展開していますが、今回のインタビューは「もうひとつの学校」のスタッフ「たわしさん」について。

「もうひとつの学校」は、自分で幸せをつかんで「いこうとする」ことを大切にしているフリースクールです。




「ええんちゃう、ええんちゃう」


緊張した空間を溶かす笑い声。
そわそわしていた空気が徐々に和らぐ。


スマートフォンの画面に映るその方は、
柔らかで不思議な安心感がありました。

ー緊張しておりますが、今日はよろしくお願いします。

「大丈夫、大丈夫。俺も緊張しているから。
インタビュー!?そわそわするぜみたいな(笑)」 



時間は夜の21時。
スマートフォンで京都と東京をつなぎます。

ヨリミチは「色々な選択肢があること」を発信することを目的に3月から活動を始めた団体です。最近、「居場所」と呼ばれる場所は増えてきましたが、運営側の想いに触れられる機会は意外と少ないのが現状です。
そこで、私たちは「想い」を持って活動をされている方々にインタビューを行い、記事として世の中に発信していきたいと考えています。

今回はヨリミチスタッフのわさびが、関わっていた根っこわーくすの「いどこスクール」の想いをお届けします。

「根っこわーくす」の「いどこスクール」で日々、子どもたちと関わっている、たわしさん。 


幼少期から学生時代

生まれは京都府城陽市で、現在も京都府在住。
3兄弟の長男で、「面倒見の良いお兄ちゃん」と言われていたそう。

すごくおじいちゃん子だった。
父方母方どちらも農家で、どろんこまみれになったり、稲刈りしたり、イチジク収穫したり。

小学生の頃はいわゆる"優等生"。
勉強も地元の子の中では頑張っていた方で、小学校3年生からは塾に通い始めた。

高校は京都市内の通信制の学校に通って。
午前中は学校に行き、午後はひたすらバイトをしてお金を稼いで友達と遊ぶという生活をしていた。

コンビニのアルバイトをしていたのが楽しくて、どうやったらお店が上手いこと回っていくのか店長と話していくうちに「経営学」の面白さに気づき、大学では経営学部へ。

ただ、はじめの授業は教養科目ばかりで専門的に学べず、興味は経営学から変化する。

たまたま幼少期に行っていた自然体験教室、いわゆる"キャンプ"のボランティアを知って、面白さに気づく。そのままキャンプリーダーの活動に力を入れて参加するように。

周りは「幼稚園、保育園、小学校の先生になります」みたいな、教育系の勉強をする人ばかり。
「俺も学校の先生目指すか」
教育系の授業を取ったけど、最終的には単位は取り切れず、4年制の大学を卒業。

1年だけフリーの時間を過ごして、今の根っこわーくすに就職した。


現在の職場、根っこわーくすとの出会い


たしか、大学3回生か4回生のとき。
今も1年に1回くらいやっている「セルフバリュープログラム」の出前授業の助っ人で行ったのが最初の出会い。
そこで現在根っこわーくすの代表のはじめちゃん、あきにい、あいしんと出会った。


―働く決め手はあったのですか。

"人"、"直感"かな。
キャンプリーダーをやっていたときは、子どもたちに楽しんで欲しいなという気持ちがあって。
子どもたちを上手く「楽しませる」関わり方をしていたと思う。

根っこわーくすの人たちは同じ「子どもと関わる仕事」をしているんだけど、見ているところが「何か違うな」と思って、興味をもって。

そんな時に、代表のはじめちゃんから声かけてもらって。「この人たちなんかおもろいぞ!」と思って働き始めたのがきっかけかな。


影響を受けた人


ぱっと思いつくのは「あたっく」。
(根っこわーくすの職員の方)
所属していたキャンプリーダーの研修の講師の先生だった。
「こうしたら良いよ」っていう“やること”を説明して下さる先生が多いのに対して、あたっくは“自分のことを問う”研修が多かった。
それに衝撃を受けて。

それまでの自分は常に周りを気にする人で。
「あの人はどう俺を見ているだろうか」と、自分の意識が外を向いているような生き方をしていた。

だから、あたっくから「たわし、それ何でなん?」と聞かれたときに答えられへんかった。
ずっと外に矢印を向けてきたから、自分をどう思っているのか考えたことがなくて。
矢印を向ける瞬間に「怖さ」もあって、その問いを投げてくるあたっくも怖さがあった。

でも、のちのち自分の中で考えるようになると、
自分のことが分かることが楽しくなってきて、
見つけていくたびに嬉しくなってきて。
「あたっくは面白いかもしれない!」と思った。

すごく自分にきっかけを与えてくれた人。
自分に矢印を向けるきっかけをくれた人。

あたっくと出会えてなかったら、間違いなく今の自分ではなかった。




当時は常に周りを気にしていたという、たわしさん。
おおらかで優しい笑顔からは、あまり想像ができませんでした。

中学時代のこと。
周りを気にしていた理由。
現在のたわしさんに変化したきっかけ。

次回の記事は、今回語られることがなかった時期についてのお話しです。


(2024.04.18 取材 ヨリミチスタッフ ゆう)


一般社団法人 根っこわーくす
HP    https://neccoworks.com/
住所 大阪府交野市私市7-19-14


記事の更新情報はインスタグラムから
https://www.instagram.com/yorimichi_siyou/


次回記事更新日
"自分で考えて自分で決める" -子供たちに伝えたい想い-後編
7月6日(土)公開予定

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