何に抵抗したかったんだろう

寝起きの頭で洗面台に向かう。
うっかり足を角にぶつける。
“おはよう、現実”
かわりにでたのは、うめき声だった。

こんな日は、お茶を淹れよう。

「あなたはあなたのままでいいんだよ」
という自己啓発系の言葉が苦手。
だって、
「あなたはあなたでしかいられないんだよ」
だから
「ね?だからあきらめようよ」
みたいな。
そういわれてるみたいだし、
そういわれたほうが、
私はしっくりくる。
ムダな抵抗はやめなさい
って、自分にいわれたら
ちょろい私は
うん、そうだよねって
両手ひろげて投げ出しちゃう。

読み進まない本も
大して見ないのに押しちゃう
「いいね」も
足が重い習い事も、
洗面台に向かう時間ですよって
大慌てで教えてくれる
大きな時計も
(これはいるか)
多分、あきらめて手放すと
抵抗力が省エネモードに
なるんじゃないかな。

だからね、私決めたの。
もう、ダイエットはやめるね。

「ムダな抵抗は、やめなさい」
って、いわれたから。

今日も、お茶が美味しいね。

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