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ハゲ事件から5年。わたしの願い

今年も後半ですね。
こないだ私は乳がん治療を開始して5年が経ちました。治療期間は10年間なので、後半スタートです。沖縄の母にこの話をしたら「5年経ったから、とりあえず一安心さ~」と言われました。安心させることができてよかったです。この5年間を振りかえった時に、抗がん剤治療をやっていた頃の甥っ子と姪っ子の様子を書いていなかったことに気づき、久しぶりに投稿します。


私には、現在中学2年と1年の甥っ子、小学6年の姪っ子がいます。私が抗がん剤治療をしていた時は、彼らは小学校低学年でした。抗がん剤治療がおわってしばらくは、ほぼ丸坊主状態だったので、外出時はウィッグをしていました。帰省前、彼らの母親である姉達に「あの子たちを驚かせることはしたくないからウィッグを常に被った方がいいならそうするけど、どうしたらいい?」と相談したら姉達から「よーりーが外したい時は、外して大丈夫よ。」と言われました。
私自身丸坊主ヘアがちょっと気にいっていたことと、「親も大丈夫と言っているし、あの子たちは、私を受けいれてくれるだろう」という気持ちで、帰省しました。帰ったその日の夜に、彼らに私の丸坊主ヘアをみせました。三人ともキャッキャッしながら私の頭を触ってきた記憶があります♪

それから約一年経った頃に、再び帰省しました。私をみた甥っ子が「おばちゃん、ハゲじゃな~い」とニヤニヤしながら言ってきたのは、思いだす度に笑えます。子どもって正直ですね^^。
姪っ子は繊細な面があるので少し心配していたのですが、嬉しい出来事がありました。姪はお母さん(=私の姉)から「頼子おばちゃんは、ガンという病気と闘っていて、髪がぬけたんだよ。」と教わったそうです。姪は、私のような患者のために自分ができることをしたい!と考えたようで、「ヘアードネーション(※)するために髪をのばしている」と言っていました。そんな姿をみて「成長したな」と私は嬉しい気持ちになりました。

姪に教えてもらったのですが、学校でがん教育が実施されているようです。
現在、甥や姪は部活やバンド活動で、行動範囲が広くなり、人との出会いも格段に増えました。私と同じように病気と闘っている人と出会った時は、考えて悩んで、自分のできることをやってほしいなと願っています。

※ヘアドネーションとは、小児がん、先天性の脱毛症、不慮の事故などで頭髪を失った人のため、市民から寄付された髪の毛でウィッグを作り、無償で提供する活動。
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