育児の面白さって、きっと今日みたいな日のことを指す
朝、保育園に行くまえのひと時、4歳長女がせっせと工作をしていた。
ハサミとセロテープ持って何してるんだい?と台所からのぞくと、
壁にトミカの切り抜きをぺたぺた。
弟(2歳)の好きな働く車たちが、姉(4歳)の手によって行儀よく並べられている。
「お部屋の飾りつけしているの?」と聞くと、ふふふと不敵な笑みで答える長女。
「はぁい。できた~!弟くんこっちにおいで~~」と、2歳児を手招きした。
「ここ、ここね。トミカの前に立って」
「はーい。写真とりまーす。はい、ポーズ」
「いいね~。弟くん、かっこいい~~」
朝のリビングでは、写真を撮りまくる4歳児と、それに素直に応じる2歳児の(シュールな)やり取りが延々と続く。
うん。もろもろツッコミたくなるけど(「もう保育園の時間だからお片付けしよ」とか「危ないから本棚にのぼらないよ」とか…)、私の目の届く範囲なので、とりあえず好きにさせておく。
兄姉の様子を、「いいなぁ」とばかりに指をくわえてみる弟(0歳)。
1年後、君もこの輪に加わるんだろうね。
* * *
今日みたいな雨の朝は、どうしても憂鬱になってしまう。
上の写真は、「どうやって子ども3人連れて保育園まで行こうか」と、ため息まじりでぼやいていた私の脇で、淡々と繰り広げられた光景だった。
何でも遊びに変えてしまうふたりの様子をぼーっと眺めていると、次第に私まで楽しくなってきて、
「よおし、今日は雨の日なので、よぉく注意して保育園いくよぉ!!」
「水溜まり、たぁくさん見つけようね!!」
テンション高めに、子どもたちを誘いだすことにした。
「雨降り探検隊!雨降り探検隊!」と、拍子をつけてカッパと長靴を装着すると、子どもたちも「早く外にいきたーい」といい調子。
「アメ、アメ、アメ…」と、4歳児が楽しそうに歌う。
「アメ、アメ、アメ??」と、あとに続く2歳児。
ん?ちょっと待って。最後のアメの発音おかしくないか?
そう思ったのも束の間。
「飴ェェ!!!!!」
2歳児の、突然の「雨」ならぬ「飴」コールが発動して、このあとわが家はド修羅場になったのでした。
育児って、育児って、大変だけどおもしろいよね!(投げやり)