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在宅勤務初心者、幼児3人と同じ空間で仕事する

例ののっぴきならない事情のため、勤め先にも在宅勤務の波が押し寄せてきた。急ピッチでリモート環境を整え、オフィスで働く社員ほとんどが在宅勤務(もしくは自宅待機)へ切り替えたのが4月頭のこと。2020年4月7日に発令された「緊急事態宣言」直前のタイミングだった。

わが家が暮らす2LDKマンションは、完全なる子ども仕様である。書斎はもちろんのこと、ダイニングテーブルすらない。

リビングのローテーブルにパソコンを広げ、テレビをモニターがわりにし、急ごしらえのリモートオフィス in 自宅の片隅で、私の新しい働き方がスタートした。

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しかしその3日後。自宅での仕事ペースを掴む間もなく、在宅勤務は新たな局面へ突入する。「在宅勤務 with 5歳3歳1歳」だ。もうね、この言葉だけですでに白旗。

これから少なくとも1ヶ月間、保育園を休む子らと同じ空間で在宅勤務。4月末までは夫が育休なので、今の状況下では恵まれた環境かもしれないけれど、果たして仕事ができるのか?としばし震える。

というわけで(?)今回は、とある日の「在宅勤務×自宅保育」の日記です。

9:00 在宅勤務、はじめました

冒頭でも触れたが、わが家には仕事に適した机もなければ、スペースもない。「とりあえず、やるきゃない」と、子どもがオモチャを広げるリビング一角を仕事スペースに陣取った。

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(ベビーサークルのなかが本日の職場)

「なに作ってるの?」とわらわら寄ってきた5歳3歳に「今日、ママはここで働きます」と宣言すると、「ふぅん」と興味なさげに二人はおままごとに戻っていった。よし、出だしは好調だ。

メールを立ち上げると、一緒に仕事する同僚から「在宅勤務、はじめました」の一報が届く。冷やし中華じゃないんだから、と思わず心の声が漏れ、夫がチラリとこちらを見た。

10:30 夫に子供を託し、集中タイム①

しばらく、5歳3歳の会話をBGMに仕事をしていたのだが、次第に「ママ―」「おかーさーん」「ふんぎゃぁぁああ!」が増えてきた仕事開始1時間後。その都度作業がブツブツ中断する。

「あぁぁ!もう!!」と頭を抱えた私を見かね、夫が5歳3歳を外へ連れ出してくれた。残る1歳も、やっと静かになったリビングでウトウト。

「……きた!」

急いでコーヒーを淹れなおし、パソコンの前に正座。

12:30 家族全員でランチ

1時間半ほど深く潜り仕事する。よし、方針は決まった。あとは淡々と作業をこなそう、と段取りしたところでもうお昼。

ずっと座りっぱしだった体をほぐすため、軽く運動する。

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(運動という名のお片付け開始)

そうこうしているうちに、テイクアウト片手に夫と子どもが帰宅。家族そろってランチにする。

こうやって仕事の合間に家族で食卓を囲めるのも、在宅勤務ならではの楽しみだなぁ、と思った。

14:00 3歳、メイちゃんになる

食後、遊ぶ子どもの脇で黙々と作業系業務に着手する。すると案の定、入れ替わり「なーにやってるのぅ?」「ふんぎゃ!」とベビーサークル越しにやってくる3歳1歳。

3歳息子は、机の端っこに何やら制作物まで並べはじめた。子どもって本当に『となりのトトロ』のメイちゃんみたいなことするんだなぁ、とキーボードを操作しながら、視線を移すと、

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(仕事机に並ぶのは、お花じゃなくて付箋)

「鯉のぼり、つくったの」

私と目があった息子が、にんまり笑って教えてくれた。うん上手。

15:00 5歳とのwi-fi争奪戦

集中できた午前とは打って変わり、午後はケアレスミスしたり、そのせいで後戻り作業したりと、業務効率がぐんと落ちてしまった。

しかも、追い打ちをかけるかのように、急にデータがもっさりとした動きになり、ついにはフリーズ……。

「あぁぁぁあ!!!」

ファイルの強制終了で、声にならない悲鳴(本日2度目)をあげた私に夫が一言。

「ドラえもん、だな」

ハッとテレビに目を向けると、Amazonプライムで『ドラえもん』映画に興じる5歳3歳の姿。なんと、わが家のWi-Fi環境下では、動画視聴と仕事の同時並行は無理があるようだ。

「Amazonプライムじゃなくて、ビデオ観てほしいなぁ」

娘に交渉を持ちかけるものの、「ダメ!」と一蹴。うぐぐ。

16:00 作業机降臨。集中タイム②

しかし、もっさりデータと格闘する私のもとへ、思わぬところから救いの手が差し伸べられた。

「ピンポーン」

チャイムに応答すると、お待ちかね宅配便が届く。仕事用に購入した「作業デスク」だった。

なんてナイスなタイミング。早速、暇をもてあました子どもたちに開封の儀をお願いする。

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(実際は、夫が設置してくれた)

時刻はすでに16時。定時までは1時間ちょっと。ラストスパートをかけたい私は、リビング隣の和室に籠り、ほやほやの作業デスクでしばし集中を試みる。

すると夫。「ちょっと、みんなで散歩してくるよ」と、5歳3歳1歳を連れ出してくれた。神!

18:00 勤務終了

おかげで、本日予定していたタスクはなんとか終了。プロジェクト関係者に進捗連絡をし、ノートパソコンを閉じたところで、

「た、だ、い、まー!」

最高潮にご機嫌な5歳3歳が戻ってきた。1歳は夫に抱っこされてちょっとウトウト。3人ともなんて可愛いんだろう。さっきは邪険にして本当にゴメン。あと夫。今日は仕事のサポート、本当にありがとう。

まだまだ問題山積みな私の「在宅勤務」だけど、こうやって仕事後すぐ、家族と過ごせることは何よりも代えがたいメリットだなぁ、と思った。この新しい働き方、ぜひとも私の生活に定着させたい。

でもね、最後に一言だけ。

在宅勤務×自宅保育は、超しんどっっ!!


(上司には「自宅保育しながら(ただし夫サポートあり)の在宅勤務は、フル稼働が難しい」と伝えています。個人的な感覚では、いつもの半分くらいの仕事量しかできないかなぁと、、)

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ブログでは在宅勤務の環境づくりについて書いています。良かったら、こちらも是非。


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