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動かざること(生後11ヶ月の日記)

■ 動かざること山の如く
生後11か月の息子のはこれだった。どんな戦術、たとえば好きなオモチャを遠くに置く、などにも惑わされることなく、いつも威風堂々うつ伏せポーズをきめている息子はまさに山。頭をぐいっと持ち上げ、首を思いっきりねじり、刻々と変わる状況の変化をつぶさに観察している。

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(食事中の兄をじっと見つめる0歳)

赤ちゃんの発達発育の比べてもしょうがないと分かっていても、あまりにも不動な三人目末っ子をみていると「おい…!大丈夫か……!?」と思ってしまう。姉兄は生後11ヶ月でつかまり立ちやお座りできていたぞ、君より月齢の低い子でももう動き出しているぞ、と不安になってしまうのだ。

(移動手段は寝がえりで)


■ 小さい…けれど、大きくなっている……!
前回、生後9か月の日記では「(小さいので)抱っこでどこまでも……」と書いたが、ダメ、もう無理。11ヶ月の息子は7キロを超えた。さすがに抱っこだと肩腰が2時間で崩壊する。

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(抱っこ改め、ベビーカーでどこまでも)

生後1ヶ月から10ヶ月間お世話になったテープのオムツ(Sサイズ)は、パンツのオムツ(Mサイズ)にステップアップした。また、服も70cmロンパースから80cm上下セパレートへ。まだまだ小さいと思っていたけど、着々と大きくなっている!

「テープのオムツ」や「ロンパース」は寝かせながら着脱できるため、ねんね期の赤ちゃんに適している。一方で、はいはいやつかまり立ちなど激しく動きまわる頃には卒業するアイテムだ。

さあ、動き出すための装着物は整った。いつでもどんとこい。

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(ひとりでお座りは……)

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(おしい!もうちょっと!!)


■ 疾( はや)きこと風の如く
1歳のカウントダウンがはじまった1月某日のこと。5歳3歳を遠くからみている0歳息子の姿が目にとまった。いつものようにうつ伏せで、ぐいぐい前後に体を動かしている。

「お姉ちゃんとお兄ちゃんが気になるのかな」

夫と話しながら上の子たちへ視線を移した束の間、スススとリビングを横断する影が視界を横切った。なんと!0歳がうつ伏せのままずりずりと姉兄のもとへすり寄っているではないか……!!

「ちょ、ちょっと、みた?いまのみた!?」

ずりばいで動いたよね?と前のめりで話しかけると、うんうんと激しく頷く夫。5歳と3歳の間から顔をのぞかせた末っ子はどことなく満足そうな表情だった。

この日から一転、山の如く動かなかった0歳は、気がつけば縦横無尽に部屋中を徘徊している。その移動は風の如く速い。

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テレビのリモコン、ジョイントマット端っこ、オモチャのショベルカー、ベビーゲートが大のお気に入り。手にとり繁々と見つめている。

いつ、それらを口に運ぶんだい?

その光景をみては、心配性な私のヒヤヒヤがとまらない。


■ 戦況は刻々と変化していくから
長女が産まれて、私のライフワークに「子どもと暮らす部屋づくり」が加わった。

この5年間、「赤ちゃんが安全な部屋は?」「幼児がのびのび遊べる部屋は?」「子どもたちが個々に集中して興味のあることに取り組める部屋は?」を考えながら、大人も子どもも、快適に過ごすための環境づくりに取り組んでいる。

(「子どもと暮らす部屋づくり」の過程はブログに書いています)

さて、動きはじめたまもなく1歳の息子の登場で、わが家の戦況は新たな局面を迎えた。こまごましたオモチャを広げて遊ぶ5歳3歳と、何でも口にいれる1歳の共存に頭を悩ませる日々が、ついに始まったのだ。


目まぐるしく変わる日々に戦々恐々しつつ、息子1歳の成長を変わらず見守っていきたい。

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