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2023年3月31日の日記

「弟くんのベビーカーはオレが押す」

今朝、家を出発するなり長男(6歳)が言った。わが家のベビーカーは軽いとはいえ、まだまだ体重20㎏もない長男が押すのは大変。長男の後ろにまわり、二人羽織の要領で手を添えて一緒にベビーカーを押そうとすると「ママは手伝わなくていい!」とぴしゃりと言われてしまった。

2023年3月31日の今日は、長男にとって最後の保育園の日である。でもまぁ、さいご…とウルッとくるのは親くらいのもので、当の本人はいつもと変わらない調子ですたすたと徒歩10分の道のりを歩く。その後ろ姿を見ながら、2歳の頃は「保育園いかない!」とあの十字路に寝そべっていたなぁとか、3歳の頃は「おはようございます!」と軒先のビオトープのメダカに挨拶していたなぁとか、色々思い出してしまった。

保育園に入り、靴と靴下をしまう。「靴脱いで」「ここにしまって」と何度も声がけした4歳。なかなか1人でやらず、スキあらば私にやってもらおうとした長男だったけれど、それもいつの間にかなくなり、今では何も言わずに「自分でしまう」が当たり前になった。

「どうして大人は靴下で入れるの?」。保育園の廊下を裸足でペタペタ歩きながら長男が言った。靴下だと少し滑りやすいから、廊下を走っちゃう子どもには危ないんじゃない、と答えると「オレは廊下走らないよ」と不満げに答えた。どの口が言うか、5歳の頃は走ってクラスまで行っていたくせに、と思ったけれどもちろん口には出さない。代わりに、来週から1年生だから 靴下を脱がないでも保育園に入れるね、と教えると「まじで?やったぁ!」ととても喜んでくれた。

長男と二男を保育園に送った後、しまった!二人にジャンバーを着せるの忘れた…とハッとしたが、すぐに昨日まで少し肌寒かった風が今日はすこし穏やかなことに気がついた。暖かい春の日差しの朝は、それだけで祝福されているみたい。長男君、特別な今日もいつもと変わらず楽しんでおいで。そう思いながら3月最後の一日が始まった。

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