AIーOCRで叱られた案件

業務効率化をやっているとRPA+AI -OCRって定番ですよね。そんなAI -OCRを私も導入するわけですが、そこで、いくつか怒られた体験を皆様に共有したく思います。

”1”なのか”I”なのか問題

AI -OCRあるあるで、”1”(いち)と”I”(アイ)、”0”(ゼロ)と”O"(オー)はいくらAIが搭載されていても、どっちか区別がつかない場合が有りますよねぇ。だって人間にも区別つかないし・・・。
ある案件で、AI -OCRコードを読んでそのコードをシステムに入力する(実際はもっと複雑)といった事を行なっていたのですが、突然その数字だけのコードの末尾に英字が付加されたのです・・・。当然システム登録の一部はエラーとなり、調査したところ「0000I」などの様に末尾に”I”(アイ)がついているものが”1”(いち)と認識されシステムでエラーとなったのでした。ユーザーからは、チクチクとクレームを言われ、困りますねぇ・・・って、そう言われてもねぇ・・人間が見てもどっちかわからないのものを、流石に無理でしょ・・・・
これに対しては、最後が英字で固定と変更になった様なので最後の一文字が”1”(いち)の場合は”I"に置き換える対応で凌ぎました。
この問題は、OCRには永遠の問題なんでしょうねぇ。

100%は読めないんですよ・・・

AI-OCRを導入する際に気をつけている事の一つに、「AI-OCRは、100%の精度は出ないのであらかじめご理解ください」という決まり文句を説明します。メーカーも100%と言っているところはないかと・・・
んが・・・運用が始めるとそんな事は忘れ去られてしまいます。
先日も、たまたま一部の文字が読み間違っていてエラーとなってしまいました。人間がみると明らかにAI−OCRが読み間違っている様です。
とは言え、我々としては想定の範囲内なのですが、使う側にとってはそうはいきません。「ここは(エラーになった部分)、チェックしない様にしているから間違って貰ったら困ります。」との事。気持ちはわかりますが・・・100%は正しく読めないんですよ・・・最初にも言いましたが・・・。こればっかりは、自分達で100%には出来ないのでとことん説明をして理解してもらいました。使う側はまぁ、100%になってほしいですよねぇ・・・そりゃ、気持ちはわかる。

とまぁ、2つほど怒られた事を書きましたが、この2年位でAI-OCRの性能や機能は本当に格段に上がっていますよ。諸々の検証してて思うのですが読み取り精度も格段に上がっていると思います。アンケートなどの超雑な字も(ある意味人間でもわかり難い文字)かなりの精度で読んでくれます。
AI-OCRの活躍する場面は、まだまだあるので是非メーカさんには、もっと性能を上げて欲しいと導入を進める側としては思っております。


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