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ANGERSWING#51

ここ最近の充実具合を考えると何て退屈な日だという一日が訪れることもある。

生きていく糧を獲得するためとはいえ、人混みを抜けて、ひたすらに目的地を目指す作業は心に来るものがある。
これが慣れか。一年前は都内をあちこちぐるぐる回るだけでウキウキが止まらなかったのに。

だからこそ地方に行けるとなった時の喜びはなかなかのものがあるのだけど、夕方が近づいてきて、地方行きの可能性が下がれば下がるほどテンションとモチベーションはどんどんと下がっていく。

そんな中でもなんとか日常に喜びを彩りをもたらそうと思って考えることはやはりカメラだ。
まあ仕事中は持ち歩いていないのだけど。

でも「ああ、今の自分は何を撮りたいかな」とか考えているだけで、少し心が晴れる気がする。

最近、心に響いたのは絶妙な色合いをしたタクシー。オゾン層みたいな色合いをしたタクシーだった。あれが街中を走る姿をスローシャッターで捉えたい。

人を撮るのも楽しいけど、色と一緒に撮りたいね。

この前見た夕焼け空の色もすごく綺麗だったなあ。
そういう時に限って、カメラを持っていない。だからこそ常日頃持ち歩いていたいのだけど、現実的にはなかなか難しい。
一本、軽めのレンズがあればいいのだけど。とか言うと、また新しい物が欲しくなってしまう。

違うよ。新しいものを買えば解決するようなことではないよ。
そんな物質主義的な考えは嫌だ。今持っているもので本当にもう充分すぎる。
物をたくさん持っていても、全てを大切にすることができなくなってしまう。今が全てのものを大切にするギリギリのライン。なんなら少し超えてしまっているくらいかもしれない。

そうこうしているうちに退屈な一日も終わりを迎えようとしている。
自分に何かご褒美があるわけではないけど、本当に頑張ったなと我ながら思う。

こうして退屈な一日を頑張ったからこそ、稽古の時間がとても豊かに感じられる。
全てはバランスなのだと思う。稽古だけになっても、きっと私はそのありがたみを忘れてしまう気がする。かつての私はそのありがたみが薄くなっていたような気がする。

稽古場でたくさん爆発するんだ。
ヘトヘトになるくらい爆発するんだ。

そしてたくさん寝るんだヨ。

<日本劇団協議会主催>
日本の演劇人を育てるプロジェクト
新進劇団育成公演

劇団Q+
『ANGERSWING /
アンガーズウイング・アンガースウィング』
ー家族の庭、その香りは秘密をささやくー

脚本=弓月玲 原案・演出=柳本順也

◎日程
2024年7月3日(水)〜 7月7日(日)

【公演スケジュール】
7/3(水)W 19時~
7/4(木)S 19時~
7/5(金)W 14時~/S 19時~
7/6(土)S 13時~/W 18時~
7/7(日)W 12時30分~/S 16時30分~

【チケット】
前売一般 = 4,500円
当日一般 = 5,000円
U22= 3,000円

◎劇場
下北沢 駅前劇場

⋱チケット発売⋰
2024 年 5月 1日(水)予約受付開始!

●ご予約URL
https://act-pit.com/events/view/?eid=0kDlB28a

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