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男のルール

通勤ラッシュ

朝の通勤ラッシュってしんどいよな。
眠い目をこすって朝早くから起きたのに、何も良い事がないしさ。
どうして、こんな目に合わなくちゃいけないんだって。

でも、そんな時こそクールに振る舞う。
これが魅力的な男だよ。

こんな男はホントにダサいよ。
空いた席があれば、我先にと体をねじ込む男。
連日の出勤で体が疲れてるんだろうな。職場でも家でも気を遣って、心も疲労しているんだろうな。全く余裕がないよ。

ここでグッと我慢するんだ。
ほんの少し口角を上げて、席を譲る。
ただこれだけ、小さな余裕も持って生きるんだ。

コンプレックス

誰でもコンプレックスってあると思う。
特に体の悩みなんて尽きないと思うんだ。

でも、そんなコンプレックスを隠し切れないのが銭湯。
銭湯では、何にも隠す事が出来ないからね。

コンプレックスって、「どう隠すか」じゃなくて「どう向き合うか」の方が大切じゃないのかな。裸で向き合えば「あ、この人はこの傷の事を気にしているな」とか「体の具合が良くないんだな」とか相手も気付いてくれるよ

自分のコンプレックスをさらけ出す事が出来れば、他人のコンプレックスに対しても気遣う事が出来る。人のコンプレックスを腫物みたいにするんじゃなくてさ、「コンプレックスってお互いあるよな。隠さない事が嬉しかったし、お互い想い合おう。」って。

これが人と付き合う最低限のルールだよ。

銭湯

高級外車を乗り回して、ブランドを身に纏ってさ、金の指輪にネックレス。誰でも一度は憧れる、理想の男だよな。

かたや、車はファミリーカー。どこで買ったんだって服に靴。
やっぱりキラキラした人と自分を比べてしまって、自分は冴えない男なんじゃないのかって悩む人も多いと思うんだ。

「人は見た目が9割」

そんな言葉もあるぐらい、見た目というのは大切だよ。
でも、銭湯に行けばそんなこと関係ない。

どれだけ高いブランドに身を包まれていようが、どれだけ安い車に乗っていようが、裸になれば皆同じさ。

そこに優劣を感じたら、すぐに銭湯に行きゃあいい。
お湯と一緒に、そんな気持ちも洗い流されるよ。

どれだけお高く身を纏っていても、裸になれば
「なんだ同じ人間じゃないか」って気持ちになるんだ。

ディズニーランドより健康ランド

健康ランドといえば、ジャグジーやサウナ、マッサージに食堂なんていう大規模な公衆浴場。酸いも甘いも経験をしてきた大人達が、裸で次々と入場してくる。そう、これが天然物のパレード

もちろん、ディズニーランドの素晴らしさもある。
子どもから大人まで楽しめる最高のエンターテイメント。不愉快な事は、完全に取り除かれた空間。完璧なマニュアルと計算されたストーリー。
こういった「楽しさ」がディズニーランド。

でも、天然物のアトラクションとサプライズには敵わない。
背中が曲がりきった白髪のおじいちゃん達。まるで七人の小人。それに、ガストンの様にゴツい男性に、アラジンの様な好青年。多種多様な登場人物。時にはおっちゃんの「カーッ、ペッ!」なんて、痰のファイヤーボールが飛んでくるかも知れない。予測できないから、楽しいんだよ

それに、コミュニケーションの練習にもなる。
シャワーの時、怖いおっちゃんが隣に来てお湯をかけてしまったら「あ、お湯をかけてしまってごめんなさい」。これだけ言えれば「おぅ、大丈夫だ」ってきっと笑顔で返してくれるよ。ディズニーランドじゃ、こんなリアルなハラハラやドキドキは味わえないからね。

人生なんて、予測がつかないアトラクションの連続なんだから。
健康ランドは、裸一つで状況を考えて対応しなければならない、最高のアトラクションだよ。

ドレスコード

パーティー会場で、一際目立つ二人組がいてさ、高級そうなスーツにネクタイ。もう、素材から違うんだ。出てくる食事やドリンクも絵になる。

顔もカッコいいなんて、世の中不平等だよなぁ。
やっぱり見た目は大切だよ。

食べ飲み始めてしばらくしたらさ、その二人組が食器はガチャガチャ、口はくちゃくちゃしてたんだ。見た目でハードルが上がった分、印象は急降下だよ。世の中上手いこと出来てんじゃん。

でも、そんな二人組よりも目立つ男性がいてさ、良いスーツを着ている訳でもないんだけど、どこか惹かれる。姿勢や食べ方かな。
一つ一つの所作が、丁寧なんだよ

どれだけ見た目を取り繕っても、「中身からくる美しさ」には勝てないんだよなぁ。

食わず嫌い

食べた事は無いけれど、なんか嫌い。形が嫌いや色が嫌い、ネバネバしてそう。いつもそうやって、食べない理由を探す
「食わず嫌い」なんてのは、なにも食べ物に限った話じゃない。

時間がないから、お金がないからと、やらない理由を探してる

ごちゃごちゃと理屈を並べて動かない男性よりも、「よしっ」と飛び込んでみる。そんな遊び心を持った男性が魅力的だよ。
とりあえず「やってみる」。ほんとそれだけ。

新しい事に挑戦するワクワクやドキドキ、
これが人生を楽しく生きるコツかもね。

外食

外食で大切な事って、なんなんだろうな。

雰囲気が出る個室?それともコースか食べ飲み放題とかか。
やっぱり料理の質か。大切な人との外食って、気にする事多いよな。

でも、先輩とご飯に行った時に答えが見つかったんだ。
お店を出る時に、「ごちそうさまです、美味しかったです。」って。

『あぁ、これだよ。』って気づいた。
思い返すと、先輩は店員さんへの態度がとても素敵なんだ。
何かを運んで来てくれると、毎回「ありがとうございます」。
テーブルの使い方一つにしても、綺麗なんだ。

お店の雰囲気とか、食べ物とか関係ないんだよ。
大切なのは、一緒にいる相手と「お店の人も笑顔にする」ことなんだ。

自分がお店側の人間だとして、『あぁ、このお客さん素敵だな』って思えるお客さんになる。そこまで考えられる様になって初めて「一緒にいる大切な相手を笑顔にする」ことが出来るんだよな。

遊びの賭け事

今の時代、あんまり遊びに賭け事はやっちゃダメなんて事が言われている。けど、賭ける物があるから学べる事も多いと思うんだ。

友達同士でさ、踏み越えちゃいけない線ってのが絶対ある。
賭け事していると、相手の全てを獲ってやろうっていう人がたまにいるんだけど、そんなんじゃ次から遊んでもらえないよ。
「あいつのこれを獲ったらダメだよな」っていう、加減を学ぶ良い機会だと思うんだ。そのために、時にはわざと負ける事も必要だと思う。勝ちを譲るんだよ。

もちろん、スポーツでわざと負けるなんて事はあってはならないけどさ、友達同士の遊びだよ。人間関係のマナーとか、友達の付き合い方ってこういう事から学ぶんじゃないのかな。

遊びの賭け事でさ、こういうマナーがない人は狭い道で人に譲らないと思う。こういう人は「道を譲られている」っていうのに気づかないんだろうね。

「俺が俺が」っていうのも大事なんだけどさ、「どうぞ」っていう余裕とのバランスが大事なんじゃないかな。

四つのケーキ

四つのケーキがあって、五人で遊んでいたとする。
その時に、「俺はいいよ、お前が食いな」って言える男でありな。

そんな時に、「俺もいいから、お前が食えよ」「じゃあ、分けようぜ」って言える友達を大事にするんだ。

こういう人って、「お前に喜んでほしい」「お前が喜んでくれたら、俺も嬉しい」っていう気持ちを持ってるから、良い関係でいられるよ。

「品性」ってのは、【目の前にあるものをすぐに取りに行かない】
これが「品性」だって作家の伊集院静さんが言ってた。

どうせ大人になるのなら、品のあるカッコいい大人になろうぜ。

抜け道

世の中にはルールっていうのが存在する。
学校だったら校則があるように、ルールってのは偉い人が自分達の都合の良いように作られているんだ。

このルールに真正面から反抗していちゃ、無駄なエネルギーを使っちまう。ルールってのは、必ず抜け道があるんだ

「なんだよこのルールは、意味ねぇな!」ってよりも、「はいはい、こういうルールね」っていう気持ちで頭を使うんだよ。
こういうのを、遊び感覚で楽しむんだよ。

「こういうのだったらアリじゃねぇのか」って考えたら
「こうきたかお前は」って驚く先生の新しい顔を見れるかもね。

消しゴム

「面白い事がない」「夢中になれるものがない」っていう人がたまにいるけどさ、自分から「楽しくしてやろう!」って気持ちがない人の所に楽しい事なんて起こらないよ。

消しゴム一個を買いに行くにしてもさ、近所で買い物するんじゃなくてたまには遠出してみるんだ。「たかが消しゴム一個で」って思う人は、自分で楽しみを見つける能力がないんだろうね。

お笑い芸人のピース又吉さんが言ってたんだけどさ、

つまんないって思った時に、つまんない一部が自分でもある。つまんない状態に自分も参加してるから、自分がつまんないって事もある。
満員電車ホンマ腹立つ嫌って言ってる時に、その人が満員電車を構成してる一部である様に。
つまんないって言ってる時、そこを面白く出来る可能性があったあなたも出来なかったっていうのを。
それ絶対覚えとかなあかんよなって思った。

ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル『又吉が語るアート&エンタメ!そこには人生の面白がり方の哲学が…共感、芸術の持つ怖さも【百の三切り抜き⑥】』

本当にこういう事だよって思ったよ。文句言うのは簡単なんだ。

文句言う人の共通点って、ずっと受け身なんだよ。

会社でも学校でも、文句言う人って大体同じだよ。
「上司があーだから」「学校がこーだから」って、その状況に文句を言うんじゃなくて自分で変えてやるんだよ。

大根と漬物

「今が楽しければ良い」って人がよくいるんだけど、ただ楽な方に逃げてるだけだと思うんだ。グレたりする人も、家族とか友達関係で色々あるんだろうけどさ、そういう事で気持ちを埋めるのは違うんと思うんだ。

大切なのは「我慢」だよ。
「我慢」って言葉だけで嫌になる気持ちは分かるんだけどさ、「目先の快楽」ってのは割当量が決まってるんだぜ。
簡単に得たものは、簡単に無くなるんだよ。

おでんの大根だって、味が染みた方が美味しいだろ。
漬物だって一緒さ、長い年月をかけるから深みが出て美味しいんだよ。
人も同じで、「我慢」することで深みが出て魅力が出るってもんさ。

やんちゃ小僧

やんちゃって、ただ喧嘩好きという事じゃないんだ。
自分の言いたい事ややりたい事、これらを誰も文句を言えない様にやり遂げる事。心の内に秘めている思いを表に出さずに、行動で見せつける。
反骨精神を持って生きる。

落ち着いた大人を演じるよりも、精神力や体力が必要だよ。
やんちゃは決して楽じゃないけど、生命力っていう魅力があるよね。

何歳になっても、やんちゃ小僧は心で持っておきな。

悪ガキ

不良とか、悪ガキって世間からは嫌われ者だけど、そういう人が将来ビッグになるってのは有名な話。でも、そういう事が許されるのって高校生までだよ。

真面目に生きるのも素晴らしい事だけどさ、捕まらない程度の悪さとか高校生のまでに経験しておくんだ。人にたくさん迷惑かけて、周りの人を泣かしたらいい。それが許されるのも、高校生までなんだから。
それで、めちゃくちゃ後悔するんだ。たくさんの人の愛に触れて、もう大切な人に迷惑をかけれないって気持ちでこれから頑張るんだよ。

よく、生まれてからずっと真面目に生きてさ、東大とか頭のいい大学に行って逮捕される。なんて話は聞いた事あるんじゃないかな。
そういう人って急に遊びを覚えてさ、加減が分からないからやりすぎちゃうんだ。これまで、我慢してきた事が一気に開放されちゃうんだろうな。

真面目すぎるのも、体に毒だぜ。

復讐

毒親って言われてるどうしようもない親とか、学校にいるクソみたいな教師ってのは復讐してやりゃ良いんだ。ただ、復讐のやり方を間違えるなよ。

グレた仲間と一緒になってバイクで飛ばしたり、わざと捕まるように万引きをして「保護者の引き取り」ってので恥をかかす事でもない。ましてや、鑑別所に入るなんて事でもないんだ。自分自身をダメにするのは、絶対にやっちゃダメだ。大人からしたら「ほら見たことかっ」ってなるだけだからな。
そんなのもったいな過ぎるよ

一番いい復讐ってのは、"親孝行" や "ビック" になることだ。
毒親に対して "親孝行" してみろよ。なんでこんな親に対してこの子は親孝行するんだって、きっと後悔するよ。親に後悔させたら、こっちの勝ちさ。「ごめん、ありがとう」って言わせたら、その瞬間に親を超えたよ。
教師に対しては "ビッグ" になれ。お前がクソだと思ってた俺は、ここまでデカくなったんだぜって。それを言葉にするんじゃなくてさ、生き方で証明するんだよ。それでその教師に、優しくするんだ。教師からしたら、たまったもんじゃないね。

ようは、「器の違い」を見せつけるんだよ。
「器の違い」が表れるのってさ、人を許す時なんだから。

絶対に嫌いな大人のために、自分の人生を棒に振るなよ。

成人式

成人式ってさ、勘違いしてる人が多いよな。
これからあなた達は立派な大人です。これから頑張れっていう激励とかさ、自分達で大人になった事を自覚する日なんだよ。

子どもの最後の日じゃないんだぜ。
大人の最初の日なんだから、警察にお世話になるのは辞めようぜ。

煙草

20歳になったらさ、煙草が吸えるようになるけど辞めとけよ。
なんで20歳まで我慢して、今から吸うんだよ。

煙草なんて「百害あって一利なし」だぜ。
これまで何を学んで来たんだって。

20歳過ぎて吸ってる友達に聞いたら、「ちょっとイキりたくなった」って。そういうのを、大学デビューっていうんだ。
大学生になって吸い始める人に限って、これまで真面目に生きてきた人なんだ。もっと早くから経験してる人からしたら、余計ダサいぜ。

他の意見だと「かっこいいから」とか「渋くなりたい」とか言ってる人もいるけど、煙草に頼ってる時点で諦めな。

そういうのは、どれだけ見た目で頑張っても
中身が伴わないとダサいだけだぜ

背中

ここまで読んでくれた人は分かったと思うんだけど、やっぱり男って単純でバカなんだ。女の子には、男は一生勝てないよ。

最後にさ、男からみたいい男ってのがあるんだ。
男からしたらさ、容姿だけじゃなくて違うところを見てほしいんだよ。
それは「男の背中」。体の背中じゃなくてさ、その人が背負ってるものとかさ、友達とかそういうもんなんだ。
背中を正す時ってさ、よく定規とか一本の棒が刺さってると思えって言われるだろ。いい男には絶対に何か、一本の芯が刺さってるんだ。何があっても絶対にブレない、大切な図太い芯がさ。よく見てたらきっと分かるよ。

見た目も大切なのは分かるんだけどさ
男の世界では、「中身」が全てなんだよ。

「男にモテる男」これが一番カッコいいんだけど、女の子にはなかなか分かってもらえないんだよなぁ。

参考文献
●玉袋筋太郎(2011,10,3)「男子のための人生のルール」
●川北義則(2006,4,28)「男の品格 気高く、そして潔く」

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