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3C 273 最も明るいクエーサー

https://esahubble.org/images/potw1346a/

これは、25億光年の距離にある、宇宙で最も明るい(観測された中で)クエーサーです。

クエーサー(quasar)とはなんであるかというと、準恒星状電波源(quasi-stellar radio source)の略です。

なんじゃそりゃ、ですが、空には星のように光って見えることから、こう呼ばれるようになったといいます。

星のように見えるが、実際は一つの銀河。
その銀河の中心のごく狭い範囲から、強力な電磁波を出している。その電磁波は、電波からガンマ線まで(当然可視光線も含まれる。)の全領域にわたるものだ。

そして、その強さ(明るさ)は、なんと、我々の天の川銀河の数百倍から数千倍のエネルギーになる。
つまり、このクエーサーは、本体である巨大楕円銀河のごく狭い範囲(一光年くらいと言われる)から、上記のようなエネルギーを放出しているのです。

そのため、クエーサーは、中心部のあまりの明るさによって、普通銀河全体を観測できない。

これだけ強力なエネルギーを放出する、メカニズムは、銀河の中心にある、巨大ブラックホールに大量のダストが流れ込み、いわゆる降着円盤を形成し、ここで、摩擦と重力によって、加熱されエネルギーを放出するようになると言われる。

この降着プロセスにおけるエネルギー変換は、核融合が物質の質量の0.7%なのに対して、10%~40%(50%と書いてあるものもある)程になるという。

仮に50%だとすると、核融合反応の70倍以上のエネルギー変換になる。明るくなるはずだ。

このクエーサーは、私たちに最も近いクエーサーの一つで、1960年代初頭、天文学者アラン・サンデージによって発見された、世界で最初に確認されたクエーサーでもある。

この降着円盤の物質が内側に落ちるとき、3C 273 を含むいくつかのクエーサーは、周囲の空間に超高速のジェットを放出することが観測されている。この写真では、左45°に、ジェットが、雲のような筋として見えている。
このジェットの筋、長さ約20万光年である。


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