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2時間予定の講義が30分で終わった・・・・焦った。乗りきった。

私は、いろいろなとことで講義を頼まれることがあります。
テーマは、仕事柄、「多重債務にならないために」「悪質商法について」「知って安心成年後見制度」「相続について」「嘱託登記」「税務と多重債務」等々。
ちなみに、テーマは私がつけたのではなく、こんなテーマで話してほしいと、先方がつけたもの。

で、その日は、公民館で「成年後見」の講義だった(悪質商法だったかもしれない)。聴衆は10人位だった。

人数が少なくて申し訳ないと担当者の方に言われたが、全然問題ない。私は、一人でも大丈夫。かえって、相手の理解度を途中途中確認できるので、やり易いと思うくらいだから。これが講師業で、参加者の多寡によって収入に影響が出てくるとなると、話が違ってくると思うけど、無報酬だから。

さて1時間の講義を聴衆の(10人の)顔を見ながら、ウケ狙いも時々入れて順調に進ませ予定した30分でまとめた。

あとは、質疑応答をしっかりやろう(質疑応答をしっかりやると参加者の満足度が高くなる。当たり前か。)と、「さて、○○時までの予定ですから、これから質問の時間にします。ご質問のある方いらっしゃいますか」とやった。

「いえ、予定終了時間は△△時です。」と担当者。
えっ!?・・・・
まだ1時間30分先。
「○○時だと思って、30分にまとめたんですが・・」とあまりの意外性に直面して、思ったことをそのまま口にしてしまった。

・・・・・・・・・・


呆然と聴衆を見つめる私。聴衆の「なんだよう」みたいな微妙な雰囲気。
場が凍りついた。

やばい、このままでは、暴動が起きる。
じいさんばあさんが多いけど、この年代になると死ぬことを恐れない。
生きて帰れないかもしれない。

出口は? ちょうしゅうのうしろ。
窓は?  ここは2階だ。

「2時間を....30分でやってしまいましたね。」ことさら、明るく言ってみた。
ちょっと、笑いを取れた。よし。

「今から、30分の話を2時間に膨らませます。うまくいくかどうか。」
「それでは、力を入れて取り組みます。」

それから、説明した事項の具体事例とか、見落としがちなポンインとか、質問を投げかるとか、とにかく、一瞬たりともだらけないよう必死に頑張った。

かくして2時間持ち堪えた。
いい講義だったと思う。多分、ちょうしゅうは、このテーマに関しては、自分で講師になれるのじゃないかと思う。

だって、制度の骨子、具体例、ポイント等を手を替え品を替え説明したのだから、理解は十分なはずだから。

終わった時、額に汗をかいていた。


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