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2022 年2月17日の火星
![](https://assets.st-note.com/img/1645796645614-rX88sUX53d.jpg?width=1200)
この画像は、火星探査機パーセバランス(Perseverance)のデッキから見た、火星のジェゼロクレーター(Jezero crater)の風景写真です。
撮影日は、Sol 354。
2021年2月18日に火星に着陸してから354日だ。
これは、地球の2022年2月17日に応答する。
solというのは、太陽日と言って、1日のこと。
太陽が一度南中してから次に南中するまでの時間。
これは、惑星によってそれぞれ違うので、地球の1日と区別するために、Solという単位で表す。
火星の1Solは、平均24時間39分35.244秒。
ちなみに、地球の1Solは、23時間56分4.098 903 691秒(さすが、我が地球のこと詳しくわかっている)。火星の1日の方が、44分ほど長い。
火星の一年は、687日ある。
つまり、つい先日(これを書いているのは、2022年2月25日(金))、約1週間前の火星の風景なのです。
だから、何だと思う人もいると思う。
あるいは、へえ、火星の地上というのは、干上がった海か湖の底みたいなんだなと思う人もいるかもしれない。
私は、日付に感動した。
なぜなら、今現在、我々が存在している、まさにその時の火星の実際の風景だからだ。
今自分が地球に存在している、まさにこの時に、写真の火星の風景が存在している。空想でも、想像でもなく、あそこにある。
ということが、私には、感動的なのです。
今この瞬間でも、目を瞑れば(別に瞑らなくてもいいのですが)、あの火星の風景を実際の存在するものとして想像できる。部屋の窓から見える風景の存在を実感できるのと同じ様に、火星の風景が同時に存在していると思える。
このことに、何とも興奮を覚えるのです。
と、ここまで、興奮気味に書いてきて、ふっと思った。
私って変かなあ。
こんなことに興奮し、感動してるのは、私だけかもしれないなぁ。
ということで、正気に戻って、火星の写真。
![](https://assets.st-note.com/img/1645807783859-nnOowEnGpk.jpg?width=1200)
これは、2021年4月29日に撮られた、サンタクルーズと呼ばれる丘(Santa Cruz)の写真。
手前の方に見える石は、50cmほどの大きさだという。
ここは(ジェゼロクレーター)は、見ての通り、数十億年前は湖があったと思われるところ。
ここから、岩石のサンプルを採取して、地球に持ち帰るらしい。
この岩石は、かつて水があった時の環境を保存していると考えられるので、その中に、微生物の痕跡が見つかるかもしれないと、期待されているようだ。
この火星お持ち帰りプログラムのビデオは、下記。
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