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風呂場で鍛錬

私は朝風呂に入ることにしている。理由はいくつかあるが省く。
そこで、どうせ毎日入るのなら、この時間を有効活用することにした。

準備するもの。


時計(腕時計)
冷たいお茶を入れた1ℓのポット
バスタオル
英語の教材・本又はスマホ

バスタブに蓋をして、上にバスタオルを敷き備品を並べる。
それから、裸になって風呂場の鏡の前で、

顔面の筋トレを1〜2分する。

これは冬でも同じ。
寒く感じたら、顔面の筋トレをより強度にする。
この時、逆腹式呼吸で腹を限度一杯まで凹ませる。
ただし、メインは顔の筋トレだと意識してやる。

それから湯船に入って、英語をやる。


英語をやるには理由がある。

ネットで調べ物をしたり、ちょっと面白い情報とか掘り下げると、英語のページに行き着くことがよくある。
だから、英語をにストレスを感じなく読めるようになろうと思っている。

そんなわざわざ英語を勉強しなくても、この頃は翻訳ソフトがあるでしょうが、googleの翻訳なんか、すごいじゃない。そのうち、コンピュータが自動翻訳してくれて、誰も外国語なんか苦労して学ばなくてもいい時代がくる。
と言われるかもしれない。

確かに、翻訳ソフトの性能は良くなったと思う。
しかし、コンピュータは、意味を理解できないのだという。それが今のコンピュータ限界なのだそうだ。

機械的な限界ではなく、コンピュータの原理的な限界なのだそうだ。
コンピュータは、数学で動いている。数学で表現できないことは、できないのだ。つまり、意味を表現できる数学が、まだないのだ。
したがって、コンピュータでは、完全な翻訳は不可能なのです。

このあたりは、「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」新井紀子著に詳しく書いてある。

私は、NASAとかHubbleという宇宙関連のサイトをよく見る。
もちろん英語で書かれている。
暇な時は、じっくり腰を据えて、英語のまま読むが、時間のない時は、Googleにかける。

だいたいわかるが、どうも意味不明、あるいは論理的におかしいというものが時々ある。そこで、原文を読んでみるとやっとわかるということがある。
コンピュータでは、言語明瞭、意味不明が出てくるのだ。

もう一つは、人間の脳で、老化=劣化しても最後まで残る機能が言語能力だということだ。だとすれば、言語能力を鍛え続けるのが、真人間であり続けるのに必須だと思うからだ。

だが、英語を勉強しようと思っても、毎日続けるのは、たとえ15分でもかなり苦痛だ。しかし、お風呂に入るのは、気持ちがいい。
では、この気持ちいいと苦痛を組み合わせて、気持ちいい風呂の中で英語をやればいいと考えた。

英語を勉強するのは嫌だ。
でも、風呂に入るのはなんとも気持ちよくて好きだ。
ざぶっと入って、熱いお湯の感覚が体に染み込んでくる、あの感覚がなんともたまらない。

だから、どんなに眠くても、どんなに凹んでいても、とにかく風呂にたどり着き、湯船に浸かってしまえば、こっちのもんだ。
その気分の良くなる時期に合わせて、やりたくない英語を勉強する。
これなら、お風呂=気持ちいい≒英語となり、続けられる。
私は、これで10年ほど続けている。

半身浴状態で、お風呂に蓋をして、その上に敷いたバスタオルに教材や本を置いて読む。

大体15分くらいで眠くなる。
その時は、寝る。

この頃は、duolingoという語学アプリを使っている。
なぜか眠くならない。ただ、スマホを長く見るので目が疲れる。
ラップトップを持ち込むこともあるが、キーボードを胸の高さで打たなければならないので、ちょっと操作性が悪い。まあ、慣れの問題だろうが。

本を置き、湯船に体を沈める。
特に首の後ろがお湯に浸かるようにして、首を温めるようにする。
そして、気持ちの良さを十分味わいながら、寝る。

風呂に浸かりながら眠ったら、溺れるのじゃないかと思うかもしれない。
大丈夫である。眠って脱力したら体がずり落ちるほど、バスタブは大きくない(私の家のものは)。心置きなく眠ればいい。

しばらくすると、目が覚める。
英語をまた続ける。

水分補給


こまめに、大量に取る。
湯船に入った段階で、まず一口。
その後も、喉が乾く前に、補給する。
喉が乾いた時は、すでに脱水症状になっていると思った方がいい。

30分を過ぎたころから、大量に汗が出てくる。
この時に飲む、冷たいお茶の美味しいこと。
夏の日のビールよりいい。ビールは美味いかもしれないが、入った分消化するので、体の負担になる。ところが、水やお茶は、このストレスがない。体に滲み入る感じだ。

英語の次は、髪を洗う。



備品と風呂の蓋を片付けて、頭を湯船のお湯の中に沈める。
この時、後頭部だけでなく、頭全体がお湯の中に沈むようにする。
上の写真は、顔がまだ水面から出ているが、完全に水中に沈める。

寝た姿勢でこれをやるので、当然、鼻の中にお湯が入ってくる。

これが、第三の鍛錬。

目的は
第一に、鼻の中に水が入ってもパニックにならないようにすること。
これは、自衛隊の航空救難部隊の訓練でやっていたのを真似した。
航空救難部隊のヘリの隊員は、万一の時、自分の機が水上に墜落し、逆さまに水中に落ち、かつ目を開けられない状態になっても脱出できるように訓練している。

ヘリの座席に縛られた状態でプールに逆さに入れられ、目を閉じた状態で、シートベルト等を外して脱出する訓練をする。

なるほどと思った。
アクシデントで水に落ちる時は、そうなるだろう。
では、その訓練をしておくか。という感じだ。

やってみればわかるが、鼻の中にお湯(水)が入ってくると、体が瞬間的に反射反応を起こす。パニックだ。
体は、そうなるようにできている。

これを息を止めているのだから、鼻に水が入っても、肺にはいかない。
パニックるんじゃないと体と心(脳)に教え込まなければならない。

最初は、それこそ1秒もできない。
鼻に水が入った途端、体が「溺れる!」と緊急対応になる。
つまり、全身水面に脱出するような動きを瞬時に取ろうとする。

これと溺れる恐怖心の両方をコントロールすることになる。
おまけに、鼻に水が入ると、鼻の奥にツーンとくる。
同時に独特の匂いがする。私は、チーズの匂いだった。

とにかく、やり始めは、これは無理!と思った。
しかし、続けているうちに、だんだんできるようになって、今では、あまり匂いもしなくなってきた。

第二に、鼻の粘膜の鍛錬だ。
わかると思うが、鼻の中にお湯が入ってくるというのは、鼻うがい(知らない人は検索してみてほしい。)をするのと同じようなことをしていることになる。

鼻うがいのように、生理食塩水ではないので、慣れないと刺激痛がある。
また、風呂のお湯なので、自分の体からのものとはいえ、細菌や垢等が含まれていていて汚いと思うかもしれない。

確かにそうだろうと思う。しかし、私は敢えてやっている。

私の鼻粘膜は、毎日これらの攻撃に晒されていることになる。
その分、体内に細菌等が侵入していると思う。
その結果、我が免疫軍は、常に臨戦体制にある。
平和ボケなどさせないようにしているのだ。

第三は、長く息を止める鍛錬。
これは、毎回きつい。
息が苦しくなるのは、体の酸素が不足しているのではなく、血中の二酸化炭素が増えることで、脳が警報を発するのだという。体内にはまだ必要な酸素が残っている。だから、脳が苦しいというのに、どれだけ踏ん張れるかが勝負なのだが、どこが酸素不足になる時点か、わからない。

やりすぎると失神して溺れる。
だから、以前は上半身をお湯から出して、やっていたが、今は、潜るの限界のかなり手前でやめている。

第四は、端的に髪が洗いやすい。

どっぷり全部頭をお湯に沈めるので、シャワーでお湯をかけるより圧倒的に多いお湯で頭を洗うことになる。これ以上の洗い方はない。
それに、ただ息を止めてじっと耐えている時間が勿体無い。

お湯が汚れる?
心配ない。うちは、一人一風呂。
誰も、他のものが使った風呂に入らない。
私は気にしないが、ヨメ・ハン皇帝も、ドーター皇女も誰かが使った風呂に入るなんて考えられんという。そう言いながら、二人とも温泉は好きだ。

髪を洗い終わったら、洗い場で再度、頭と体に石鹸をつけて洗う。
そして、湯船に戻る。

今度は、亀の子束子で全身を擦る。


最初に足の指の間を、これは指で洗う。
亀の子束子は、顔から始めて首、胴、背中、足と擦る。
汚れが落ちて、みるみるうちにお湯が濁ってくるのがわかる。

たわしで体を洗うなんて痛いのではないかと思うかもしれないが、慣れると全然問題ない。場所にもよるが、普通に洗える。
むしろ、タオルで洗うより断然気持ちがいい。
それに、石鹸をつけタオルで洗った後でも、上記のようにお湯が濁るくらいに落ちる。

腕と腹筋

亀の子束子で体を擦ったら、最後の鍛錬。
まず、バスタブの底に両手をついて、両足を揃えて伸ばす。
そのままの両足を伸ばしたまま、脚を持ち上げ、足先が頭の後ろの風呂の壁に着くようにする。

(この動画見たいにはまだできないのだが。)

これを7回やる。
なんで7回かというと、2〜3回だと、物足りない。
かといって、10回以上やるのは嫌になる。
ということで、7回にした。(これでも結構きつい)

次はいよいよ最後。
今度は、両腕をバスタブの縁に置き、両足を伸ばしたまま、体を持ち上げる。ディップスの姿勢だ。
そして、両足を腰のところから曲げて、体に引っ付くようにあげる。

目標は90度で体に完全にくっ付く状態。
私は、70度くらいまでしかできない。
これも、7回やる。

以上で、風呂場の鍛錬が終わる。
ここまで、だいたい1時間ほど。
休みの日は、2時間以上入っていることもある。

とにかく風呂は気持ちいいし、他にすることも、する道具もない。
だれた時なんか、風呂にでも入るか、とやっている。


私の朝は忙しい。
風呂に入るには、風呂を沸かさなければならないし、濡れた髪(私はオールバックのチョンマグスタイルにしている。髪は長い。)も乾かさなければならない。したがって、最低出勤時間の2時間前には、起きなければならない。

事務所のスタッフは、朝風呂でのんびりしてると不満みたいだけど。















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