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NGC 1055のポートレート


https://apod.nasa.gov/apod/ap240315.html

この美しい銀河は、NGC1055とカタログ化されている銀河です。くじら座方向6000万光年のところにある小さな銀河軍の支配的メンバーです。

エッジオンで見るとこの銀河は、10万光年以上あり、天の川銀河より少し大きい。

この銀河の写真を飾る、カラフルで尖った形状の星は、銀河の前景にあり、我が天の川銀河内の星の光が、望遠鏡の光学系内部で回析したり、反射や散乱が起きることによって、このように見えているので、実際の星がそこにあるわけではない。

ピンク色をした星形成領域が、NGC 1055銀河の薄い円盤のに沿って、曲がりくねった塵のレーンの中に散らばっている。

銀河の背景に見える星々は、星ではなくさらに遠方の別の銀河だ。遠くの銀河を写したとき、銀河より小さい星が写る可能性はない。星のように見えても、それは全て銀河だ。

NGC 1055銀河の中心バルジと円盤のはるか上下に広がる、靄のような箱型のハロも見える。

ハロー自体は、かすかで細い構造によって編み込まれており、およそ100億年前により大きな渦巻き銀河によって破壊された衛星銀河からの混ざり合い散らばった残骸を表している可能性があるという。

天文学者が見ると、1枚の写真からこの程度の情報はすぐわかるのだろう。さすがと思う。

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