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ギャラクシー&コメット


この写真は2023年10月12日、カリフォルニア州ジューンレイク、りょうけん座方面の空で撮影された。

左上で美しく輝いているのは、2350万光年先にある渦巻銀河NGC 4258、別名メシエ・カタログM106。

画像中央の銀河はNGC4217で、6000万光年の距離にある。

C/2023H2レモン彗星は中心から下へ向かっているように見える。緑色のコマとそこから伸びる尾が美しい。

この緑色は、彗星の核に含まれる有機物がコマに移動し、光解離という現象によって、二原子素炭素となり、これが太陽光によって破壊される時に発する光だという。

彗星記号
C:彗星を示す。その後の観測で楕円軌道を持ち、周期が200年以内のものと判明した時はPと変更する。
2023年:発見年。この場合は2023年に発見されたことになる。
H2:発見された月の前半と後半のアルファベット表記。
H2の場合は4月後半の2番目の彗星。IとZはJとか2と間違えやすいので使わない。


http://www.starclick.ne.jp/backnumber/2000Sum/comet/name.html

Lemmon:発見した人または機関の名前。同時発見の場合、3つまで名前が付けられる。この場合、マウント・レモン天文台の発見を意味する。

C/2023 H2 レモン彗星は現在7光分位の位置にあり、まだ双眼鏡でも見えにくいが、だんだん明るくなってきている。

10月29日に近日点(太陽に最接近)に達する。11月10日には近日点(地球に最接近)に達すると予測されている。
その頃になると、肉眼では無理だとしても、双眼鏡で見える様になるのだろうか。

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