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アトラスとプレイオネの娘たち


https://apod.nasa.gov/apod/ap230105.html

プレアデス星団、昴です。メシエ 番号45。
西洋では、セブンシスターズと呼ばれ、アトラスと海の妖精プレイオネの間に生まれた七人の娘たちの名前がつけれています。(娘たちと両親の名前をつけた9個の星の名前がある。)

プレアデス星団とか昴の名前を知っていても、この星団に属するここの星の名前を知っている人は少ないかもしれない。
(私も知らない。)

この際、覚えておこうか。

https://astronomy.com/sitefiles/resources/image.aspx?item={EACD7456-90E5-4EC4-876C-EB91BCACF096}

プレアデス星団の名前は、上記の通り母親のプレイオネから来ていると言われるが、どうも後付けのようだ。

もともとは、古代ギリシャ語のΠλειάδες ( Pleiádes :航海する)に由来しているようです。
この星団がヘリカルライジングした時を地中海での航海シーズン到来としたとのこと。

このプレアデスから、後付けにギリシャ神話のプレアデスの七人の娘たちの名前がつけられたようです。

ヘリカル ライジング
ヘリカルライジングまたは、ヒライアカル・ライジング (heliacal rising) は、ある天体が太陽を伴って東の地平線から昇る現象のことである。伴日出(はんにちしゅつ)、日出昇天(にっしゅつしょうてん)ともいう。

ただし、現実に太陽とともに出てしまっては、太陽の光が強いためその天体を視認することはできない。そのため、実際には太陽が昇る直前に天体が昇ることをいう

ヘリカルライジングの現象が発生すると、地球が太陽の周りを完全に一周した後、日の出直前の夜明けに東の地平線上に当該星が最初に見えるようになる(したがって明けの明星)。

歴史的に、最も重要な上昇はシリウスの上昇。
夜明け前にシリウスが見え始めるとナイルの氾濫が始まるので、古代エジプトでは、これを知ることがとても重要なことだった。プレアデスの上昇は、天体航法を使用した古代ギリシャの航海シーズンの始まりを告げるものだった。

プレアデス星団に属する星は、実際は1,000を超える星で構成されていますが、七人の姉妹の代表される、明るく高温で青い星の光で目立たないようになっている。

この娘たちは、青く明るい。
このような星は、若く1億年以内に誕生したと考えれています。

またこの星団を取り囲む、明るく輝く反射星雲は、この娘たちが誕生した時の名残と考えれてきたが、近年どうも違うようだと考えれるようになってきた。

なぜなら、この雲は、星に対して、18Km/sで動いているからです。したがって、この反射星雲を構成するダストを、星団が突っ切っているのであろうということになった。

ちなみに、最も明るい反射星雲を照らしている娘は、マイヤ。マイヤは太陽の501倍の放射光度を持ち、半径は太陽の3.6倍、質量は3.8倍、表面温度14,700 ± 900Kです。

なかなか立派なものだ。
他の姉妹もOB型星と言って、銀河系に1000万分の1位の割合でしか存在しない希少な星々なのです。


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