見出し画像

腕が長い! 暗黒物質が・・・

NGC 289

中心の、きっちりと巻いた渦巻きが、色合いといい、その濃度といい、カメオのような美しさ。
周辺に大きく腕を広げた腕が、今にもちぎれそう。
その腕に輝く、青い星々。
子供が描いた銀河のようだ。

不思議な銀河だ。
この外側の渦巻きの腕、なんと、銀河の中心から10万光年の幅があるという。10万光年といえば、我が天の川銀河の大きさ。

これだけ離れて回っていれば、遠心力で遠くへ飛んで行っても良さそうな気がする。

と思って見ていたら、どうも、この銀河、普通の物質だけではなく、暗黒物質がかなり存在しているらしい。
というか、存在していないと、私の感じたように、腕は吹き飛んで行ってこんな形は保てないと言うことらしい。

暗黒物質(dark matter)というのも、不思議なものだ。
何がdarkかというと、見えんということ(観測できない)。見えないから暗黒となる。(同じ見えないなら、透明と表現しても良さそうに、私は思うけど。)

それでも、存在している。存在していると仮定しないと、銀河の動き(形かと宇宙の拡大)が説明つかないという存在。

存在と書いたが、あるかどうかは実はわからない。
あるというのは、物つまり物質を念頭に置いているわけだ。
なぜ物か。

それは、重力(引力)があるから。
重力は、物質があると発生する。
だから、ものが存在していないとおかしい、という理論のようだ。

もっとも、重力も、物質はその質量に比例して、引きつける力、引力がある、とニュートン氏が言い出し、確かに、そう考えると物の動きや、星の動きが説明できるというものにすぎない。

実際そんなものがあるかどうかわからない。
だから、今、重力波の検出に躍起になっている。
見つかったというニュースもあった気がするけど。

我々は、科学で自然法則というと、何か確固たる、それこそ法則が存在しているように思っているが、そうではない。
そう考えると、我々の頭で理解しやすいということにすぎない。

例えば、太陽が地球を回っている(天動説)という、我々の日常感覚よりも、地球が太陽の回り回っている(地動説)と考える方が、惑星の動きが説明しやすいというだけだ。

実際は、太陽を中心として回っているわけではない。
太陽と地球の共通の重心を中心に回っている。
その太陽も、天の川銀河の周りを回っている。
その天の川銀河も、大きな銀河団という銀河の集まりの中で、動いている。
それも・・・

となるのだが、それらの影響は、我々の日常生活に関しては、微々たるものなので無視して、大雑把に考えて問題ないということなのだ。

話を暗黒物質(dark matter)に戻す。

暗黒物質とは何であろうか、ニュートンの向こうを張って、私も考えてみた。

暗黒物質(dark matter)の性質は
1 重力を持っている
2 見えない(光学的、電磁気的に観測できない)
3 物質と接触しても、物理的化学的影響を与えない(衝突して物質を壊したり、化学変化を起こしたりしない)
とまあ、ざっくり言ってこんなところか。

こんなものは一体何か?
わからん、となっている。

yasu理論
見えず、触れず、観測できない。そんなものはない。
では、重力があることは、どうする。

重力・引力とは何か。
物に加わる加速度だ。
この加速度(引力)を生じさているのが物の質量だとニュートンは考えた。
だから、暗黒「物質」を探すことになった。

では、この加速度(引力)を発生させているのは、物質ではないと考える。
それは、空間の凹みであると考えたらどうか。
真っ平らなゴム膜の中心が凹んでいるアレだ。
その膜の縁にボールを置くと凹んだ中心に向かった落ちていく。
中心に引かれるのではない、落ちているだけだ。

ものが存在すると、その周りの空間が凹むということがわかっている。
重いものならより凹みが多い。

いや、わかった。
でも、その空間を凹ませているのが、物質ではないか。
それを探しているのだ。と言われるだろう。

ここで、前提を考え直す。
そもそも、空間をフラット・真っ平らなもの、一律同じものだと考えるから、空間を凹ませるものを考えなければならないことになる。

空間は、そもそも、言ってみれば、凸凹なのだと考えればいい。
その空間に物質があると、物質の影響で余計凹む。
その凹んだところに、今回の銀河があるのだと。
そうすれば、銀河に含まれる物質の量以上の引力、すなわち空間の凹みがあることも説明できる。

今確かにわかっていることは、万有引力の法則として、物質が空間を凹ませる力がどの程度かということだ。

だから、今すべきことは、この宇宙空間の凸凹加減をマッピングしてみることであろう。
そうすれば、次に、この凸凹を生じさせている、法則がわかるかもしれない。言ってみれば、静かな湖と思っていたところが、仔細に観察すると、小さな波が生じで、水面が上下しているのと同じ。

そこで、その波のパターンをよく調べると、湖の真ん中にある小島の向こうに船が波を立てていたとわかる、みたいなものだ。

いかがか。









サポートしていただけるなんて、金額の多寡に関係なく、記事発信者冥利に尽きます。